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ーーーナオヤside
💬ナオヤ「セイちゃん、今日何してたん?」
あれからどうやって家に帰ってきたのか
正直覚えていない
ぼーっとしていたらいつの間にか
自分の部屋にいた
ナオヤ「実は彼女できてん…とか言われたら、ナオどうしたらいいんよ。」
セイトに送るつもりで入力したメッセージを
慌てて取り消す
いつかはこんな日が来ることはわかっててん。
幼なじみやからって一生一緒に
居られるわけじゃない。
ただ、なんとなく、セイちゃんだけは
ずっとナオの隣に居てくれるもんやと思ってた
ナオヤ「はぁ。もう寝よ。」
食欲も無く、早々に寝る準備をして
眠りについた
ーーー翌朝
ナオヤ「嘘やろ、雪降るやん、、」
目が覚めて携帯を見ると時刻は6:00
いつも家を出るギリギリの時間まで寝ているのに
今日はアラームの鳴る数時間前に目が覚めた
ナオヤ「2度寝したら起きられへんよね…」
丁度良かった。セイちゃんに
どんな顔して会えばええんかわからへんもん。
そう思い直し、少し早目に家を出ることにした
ーーー学校
いつもより30分も早く学校に着いた
なんとなくまだ教室には行きたくなくて
校舎裏のグラウンドへと向かった
隅のベンチに腰掛けて、ぼーっと
グラウンドを眺めていた時
エイキ「あれ、ナオちゃんじゃん。こんな早くにどしたん?」
顔をあげると、少し息を切らしながら
こちらへ走ってくるエイキがいた
ナオヤ「あれー?エイキくんやんっ!こんな所でなにしてんっ!」
そう問いかけると
エイキ「俺、毎朝自主練でランニングしてんの。たまたまここがランニングコースだったんだけど、ナオちゃんが見えたからつい」
エイキは野球部に所属していて、1年生ながら
レギュラー目前だと噂になっている
ナオヤ「へーえらいやんっ♡ナオ応援してんでーっ♡」
いつもの様に愛想を振りまき
ニコニコと答える
エイキ「…セイトとなんかあったん?」
痛いところを突かれた。
鋭い眼差しでナオを見つめてくるエイキ
ナオヤ「え..?なんで?…なんもないよ」
咄嗟のことに言葉を詰まらせながらも
何とか取り繕う
エイキ「ふーん。いつもセイトくんと一緒に来るのに今日は1人なんだ?」
何もかも見透かしているような目
ナオヤ「ごまかせへんなー。セイちゃんとは..ちょっとね。」
普段優しいエイキくんからは想像も
つかへんような視線に思わず本音を漏らす。
エイキ「..ま、とりあえず着替えてくるから、一緒に教室行こうよ」
″待ってて″ と言い残し
部室へと戻っていくエイキ
しばらく経つと
エイキ「お待たせ。行こっか」
制服姿に着替えたエイキが足早に戻ってきた
ーーー
グラウンドから校舎への道のり
教室が近付くにつれ心臓がバクバクと音を立てる
エイキ「..ちゃん。..なおちゃん!聞いてる?」
ナオヤ「あ、え?なに?」
無意識にセイちゃんの事を考えていたせいか
エイキの声が聞こえなくなっていた
エイキ「それでさ、俺次の試合でレギュラー取れそうなんだよね」
ナオヤ「えーっ!エイキくん1年生なのにもうレギュラー入ってんのっ!?すごいやんーっ♡」
野球部でレギュラーを取れそうだと
嬉しそうに話すエイキに、本心で 凄いと褒める
ナオヤ「あ…」
近づいた教室のドア
隙間から除くとセイちゃんの姿が見えた。
もう来てんねや.. 会いたくない。
そんな気持ちを抱えつつも
エイキと一緒に教室へと足を踏み入れる
エイキ「じゃあナオちゃん、また後でね」
そう言って自分の席へと向かうエイキ
不意にセイちゃんの方に顔を向けると
″バチッ″
目が合った。
″ふいっ″
しまった..。咄嗟に目を逸らした。
気まずい空気を感じつつ
ゆっくりと自分の席へ向かう
セイト「なあ、ナオちゃん、俺迎えいってんで?」
少し怒ったような声のトーンで
セイちゃんが話かけてきた
ナオヤ「…」
何を言っていいかもわからず
黙って俯くしか出来ない
セイト「なあ、どないしたん?なんか嫌なことでもあったんか?俺にはなんでも話してや。」
はあ?
その言葉にイラッとして
ナオヤ「セイちゃんだって、ナオに何にも言わんくせに…」
と精一杯声を絞り出すも
セイト「なに?聞こえへんかったわ、もっかい言ってや、」
セイトには届かず、泣きそうな気持ちを
必死に堪えて自分の席へと向かう
コメント
1件
湊さん、第7話読んだわ。 ナオヤの「セイちゃんだけはずっと隣にいてくれると思ってた」ってとこがすごく切なくて、幼なじみあるあるの焦りがリアルに伝わってきた。雪の朝にひとり早く登校するシーンと、エイキに急所を突かれて思わず本音を漏らすとこ、グッときたわ。ラストのセイトとのすれ違いがもどかしいし、次が気になる展開やね!