「あなたの寿命はあと3週間です。」
それが、ある日突然伝えられた言葉だった。
その言葉を伝えられてからみるみる体調は悪く
なっていき気がついたら大好きな人に嘘をつけなくなって、気がついたらベットの上で毎日
涙をながらしながら眠る毎日になった
阿「はぁっ、…しんどいっ、…う”っ、!」
ほぼ毎日血を泣きながら吐く毎日。
阿「はぁっ、はぁっ、……れんっ、グスッ」
目「阿部ちゃんっ、…遅くなってごめんね、」
阿「っ、れんっ、!グスッ」
目「俺が代わってあげられたら…」
阿「そっちの方がしんどいよ、…ニコッ」
目「…亮平が苦しんでるのこれ以上見たくない、」
阿「俺も、蓮が苦しんでるとこっ、見たくないもんっ、」
目「っ、亮平っ、グスッ」
阿「も、泣かないでよっ、」
毎日お見舞いに来てくれる蓮のおかげでなんとか治療に耐えているけど、、
だけどいつからだったかな、蓮が来るのが
遅くなったのは…
初めの頃はお仕事の関係かな?って思ったけど
メンバーに聞いたら違うって…
でも詳しくは知らないからわからないって言われてでも蓮の事だからそんなやましいことでもなさそうだけど、、
阿「ねぇ、蓮いつもくるのが遅いのってなんで?」
目「うーん、…お楽しみ?笑」
阿「えー、言ってよ、…もしかして浮気?」
目「違う違う!…えっと、もうすぐ記念日だから…それの準備してるって言ったら笑う?」
阿「…えっ、!」
目「サプライズにしようとしたのにぃ~」
阿「えぇっ、ごめんね!疑って…」
目「じゃあ許す代わりに絶対亮平は生き延びること…これだけ約束して?」
阿「…そんなの、当たり前じゃんかニコッ」
目「んふふっ、それならよし!笑」
そして、俺と蓮が付き合って1年記念日の日
この日は人生で1番幸せな日になる予定だった
医「阿部さん!目を開けて!」
ピーピー…
朝起きていつものように仕事帰りに愛する
彼女の元に向かうといつもとは違い目を覚さないでいるから不思議に思ってお医者さんを呼んだら状況が一変して慌ただしい雰囲気に
えっ、亮平っ、まだ、まだ行かないでっ、
佐「やだっ、やだよ!あべちゃん!」
深「まだ連れて行かないでっ、神様っ、‼︎」
渡「……っ、」
宮「なんで、阿部なんだよっ、」
医「皆さん離れてください‼︎」
岩「くそっ、!」
ラ「阿部ちゃんっ、!グスッ」
向「……めめっ、…めめ、?」
下を向くメンバーをよそに俺はずっと亮平の
手を握り覚悟を決める。
きっと、もう直ぐだろう運命が決まるのは…
目「亮平、後少しだからね、」
医「目黒さん!この間の検査の結果出ました!こちらに来てもらえますか?」
目「っ、!はい!」
ごめんね、亮平…
一緒にそばにいてあげる事ができなくなって…
目「…愛してるよ」
……………………………………………………
次に目を覚ました時俺には沢山の管が
繋がれてて俺の手を握って眠るメンバーと
白い天井…、、
あれ、、、蓮は、、?
阿「んっ、…蓮?」
佐「あっ、起きた…!」
深「良かった…!」
阿「ねぇ、…蓮は?」
渡「阿部ちゃんっ、あの、」
阿「蓮?蓮どこいるの⁇れーん?」
向「っ、あかん、俺無理やっ、」
阿「えっ、?なんでそんな反応するの、?」
暗い表情のまま照が口にした言葉は耳を疑うものだった。
「目黒は亡くなった」
ガツーンと頭を殴られたような感じがして
真っ白になった。
そして、俺が目覚めた時ようにって蓮が見せて欲しいって伝えたらしい動画を見せてくれた。
……………………………………
目『あ、あー、聞こえる?蓮だよニコッ』
目『多分これ見てるってことは俺ここに居ないんだよね…ごめんね、亮平』
目『俺さ、亮平に内緒で検査受けてたの…亮平の心臓のドナーの検査…そしたらまさかの俺亮平の心臓の代わりになれるらしくってさ』
目『それもついさっきわかったんだよ凄くない?笑』
目『…本当はまだまだ亮平と一緒に沢山色んなことしたいし、一緒に沢山の思い出作って、一緒に住んで、いずれは家族になれたらって、ずっと思い描いていたけどそれは叶いそうにないから亮平に託します』
目『…俺の分まで沢山生きてください、そして、俺以上にいい人を見つけてその人と沢山の幸せを紡いでいってね…、でも俺のことは忘れないで、』
忘れられるわけがない…後ろでは沢山のお医者さんが慌ただしく動いているにも関わらず蓮の声しか耳に入ってこなくて、
途中で蓮が医師に呼ばれて表情が一瞬強張るのがわかった。
医『目黒さん、こっちへお願いします!』
目『っ、…』
深『めめっ、本当にいいの、?』
目『ふっかさん達、…うん、もう決めた事だから!ニコッ』
ラ『…っ、グスッ』
目『じゃあね、亮平…愛してるよ』
…………………プツンッ
阿「……嘘だっ、」
岩「あとこれ、直接渡したかったて、」
阿「えっ、…これ、」
白い四角の箱を開けると中にはシンプルな
デザインの指輪が光り輝いていて箱には一緒にメッセージカードも入っていた。
「あなたとこれからも一緒に」
…………………
阿「っ、…蓮のっ、馬鹿っ、グスッ」
阿「こんなのっ、蓮も生きてなきゃ意味ないのにっ、グスッ」
いっそ、このまま心臓が止まってしまえばいい
そう考えるたびに俺の意思とは真逆に元気に
動く心臓。
阿「うぅっ、…れんっ、蓮‼︎グスッ」
あなたを思うたび胸が泣いて苦しくて、
それでもやっぱり蓮の心臓だからかな、、、
どこか懐かしくて、忘れたくない暖かさで、
このまま、あなたの元に行けたらいいのに、
end
…………………………………………………
前垢であげていたお話になります。
コメント
2件
めっちゃ泣ける😭 最高👍
めめあべ🖤💚最高