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授業後、少し離れた場所で知らない男の子
(たぶん下級生?)が私に話しかけてきた。
「あのぉ……いつもジェイドさんと一緒にいますけど、
付き合ってたりするんですか?」
「え、あ、ちが――」
「どうかしましたか?」
真後ろから、ジェイドの声。
振り向くと、にこにこしてるけど、目が全然笑ってない。
あ、これ、フロイド曰く“ジェイドの怒りボルテージ3”の顔だ。
「あ、いえ、別に……!」
下級生はサッと逃げていった。
……え、何?今の、何??
「……え、ジェイド、もしかして嫉妬した?」
「まさか。僕が?ふふ、それは買いかぶりですよ、ユメ」
――え、うそじゃん??
思いっきり威嚇してたじゃん今??
……ていうか私のこと“買いかぶり”とか言ったな!?
言ったな今!?!?!?
「……あれって、嫉妬じゃね?」
「嫉妬だねぇ。完全に“うちのユメに手ぇ出してんじゃねぇ”って目してた」
影から見てたフロイドとアズールが、当然のように会話してる。
「……本人だけが気づいてないの、逆に才能だよね」
「ええ。……そろそろユメの心が折れないか、心配ですが」