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【TETTA side】
ある日、颯斗からいいモノを貰った
「めっちゃ効果あったよ、ねぇ?」
と嬉しそうに話す颯斗の横で
「うっさい!キモイ!変態!!」
真っ赤な顔をして颯斗を叩く永玖
2人のやり取りからして
効果は抜群みたいだ
いつ試そうかな…
なんて考えながら
あるメンバーを見つめていた
雑誌撮影の休憩中
一緒にご飯を食べていた玲に
「今日家泊まっていい?」
と声を掛けると
食べていた箸を止めて
少し驚いた顔をした
「…何、いつも前日とかに言うじゃん」
「んー、ダメ?」
「別にいいけど」
「やった、ありがとう玲」
せっかく貰ったんだもん
早く試してみたい
ワクワクしながら
撮影を後にした
家に着いて
ご飯を食べて
それぞれお風呂に入って
ソファーで寛ぐ玲に
颯斗から貰ったモノを持っていく
「玲、少し飲まない?」
「え、珍し…まぁ、少しなら」
「これ颯斗からオススメされたんだよね」
「へぇ」
はい、と缶を渡すと
俺の持ってる缶を見て
「哲汰と違うの?」
と聞かれ、焦った
「え!?…い、いや?パッケージだけじゃん?
それより!ほら早く飲んでみようよ」
「ふーん」
…セーフ?バレてない?
玲が1口飲んだのを確認して
「どう?」
と聞くと
「甘い、無理、あげる」
と差し出してくるから全力で拒否
渋々飲み進める玲を横目で見ながら
そんな飲んで大丈夫なのかな
てか、、
そんなに早く効果出るものじゃないのかな…·
一口で効くとは言ってたけど、
どれくらいで効くか聞いときゃ良かったな
なんて考えていると
「…なんか暑くない?」
突然玲がそんな事を言い始めた
「そう?」
「…ッ…ん…ハァ…」
隣で玲の声が漏れる
もしかして…これ、効いてきた?
「…玲?」
顔を覗くと
ニヤついてたのがバレたのか
俺の顔を睨みながら
「…お、まえ…なんか…しただろッ」
「ん?何のこと?玲が自分で飲んだんだよ」
「…は?」
「それ、媚薬入りのジュース」
「は?…媚薬?」
「そう、一口でも結構効くらしいけどさ」
玲の手から缶を取り上げて
「半分くらい飲んだ?」
と聞くと
「…ッ」
顔を赤らめて後退りするから
逃げないように
ジリジリと近づく
「…来…んな…ッ」
本人は必死に押し返してるつもりなんだろうけど
全く効果はなく
その手を掴んで
ラグに押し倒した