彼がこの病院にやってきた日から約一年がたつ。
やっとのおもいで治療法を見つけた。
手術前日の夜彼の部屋に顔をだすと、
少し大人びた彼はいつも通り窓辺に椅子を置き片手には万華鏡を持ち空を見上げていた。
『先生こんばんは。』
あの日と同じような無邪気な笑顔。
まだまだ幼い彼。
ここから出られないこと以外はなに不自由ない生活。
目に見えての病気の進行はない。
「こんばんは。明日はいよいよ手術だけど大丈夫??」
『大丈夫ですよ。先生がいるから。』
笑顔で言うが少し引きつっているようにも見える。
最近元気のないようにもみえる。
もしかしてと思い
彼を後ろから抱きしめる。
「無理しなくてもいいんだよ。」
と、震えてなく彼。
『先生ありがとうございます。
本当は怖くてしかたなくて。』
一年たって少し大人びたと思ったがやっぱり中はあの日のまま。
「大丈夫。絶対成功させるから。」
「元気になって星見に行こうね!!」
そういうと嬉しそうにうなずく彼。
長時間におよぶ手術は無事成功した。
元気になった彼と星をみに外に出た。
『星が綺麗ですね。先生。』
彼の美しい瞳が自分をいぬく。
「ずっと一緒に見ていたいですね。
おんりーちゃん。」
二人の嬉しそうな笑い声が響く。
流れ星が流れた。
ずっとこのままでいたいな。
今回こちらHappy Endとなっております!!
たくさんの♥ありがとうございました!!
コメント
5件
これバットエンドだったらどうなるんですか( ・ω・)
_:( _ ́ཫ`):_尊い😇