テラーノベル
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「ぎ・・・偽装なんて! 違います!」
桜は慌てて口を開き、左手のティファニーの指輪を掲げた
「ほら、見てください! この婚約指輪!素敵でしょ! 偽装だったらこんな素敵なの買ってもらえませんよね!」
だが、浜崎は目を細めるだけだった
「指輪は金で買えますが愛は証明が難しいですよ、もし偽装結婚なら・・・」
彼はまずジンをビシッと指差した
ビシッ! 「(刑法第157条)公正証書原本不実記載等罪で、パクさんは国外永久追放!」
ビシッ 「そしてあなたは重罪犯! 罰金300万円、懲役5年ですよ!」
続いてビシッと浜崎が桜を指さした
「え・・・永久追放・・・」
さーっと桜が青ざめて呟いた
「懲役・・・5年・・・」
続いてジンも哀れっぽく呟いた、なんと・・・そんなことになるなんて知らなかった・・・ ジンは思った、この計画を甘く見過ぎていた、そもそも嘘をつくのは嫌いだ、役所を欺くなんて今まで考えたこともなかった、真面目一本で生きて来たのに・・・
浜崎は依然として不信感も露わな仏頂面をして自分を見ている、今の彼は猜疑心の塊で、自分達を重罪犯と決めつけている
「今日の所のヒアリングはこれで終わりです・・・しかしまだ解せぬ所がありますので、これから一ヶ月間、あなた達の生活を調査、監視いたします、審査結果が出るまでは、ビザ発行は仮申請発行という所にしておきましょう、さらにはお二人の通話記録も場合によっては調べさせて頂きます、さらに会社の同僚・・・ご近所への調査など・・・お二人が本当に愛し合って余生を誓い合って結婚したのか、それとも何か営利目的があるのか、必要な調査は全てやらせていただきます」
ジンは冷静に頷くが、内心では焦りが募ってしかたがない、浜崎がふぅ~っとため息をつき、少し表情をやわらげて言う
「しかし・・・私も鬼ではありません、もしこの場で・・・ビザ発行前に真実を話して下されば調査はしなくて済みますし、この可愛らしいお嬢さんに手錠をかけなくて済みます」
ガチャリと浜崎が立ち上がってドアを開けた、その瞬間外の方からなにやら騒がしい声がした
「離して!離してよっ!なんであたしが国外追放なんかされるのよっ!この頭でっかちの役所野郎どもーーー!!」
ドアの外では恰幅の良い外国人女性が警備員相手に大暴れしていた
また一人外国人が手錠をかけられて警備員に担がれて行った、それを見た二人はさらに青ざめた、おどしに充分効果があったと判断した浜崎が、ドアを閉めてゆっくりと椅子に座り、脚を組んだ
「さぁ・・・あの人達のようになりたくなければ、真実を話してくれますね?」
浜崎がジンに言った
(パクパクッ) ―ダメッッ! ジンさん!本当のことを言わないでっ!!―
桜がパニックになって口をパクパクして、身振り手振りでジンに合図を送っている
しかしジンはそんな桜など見向きもせず、じっと床を一点見つめ、苦虫を噛み潰したような顔をしている、顔は青ざめ、額にはあぶら汗がにじんでいる
―彼は本当に真実を話すつもりなの?―
ズズイッ 「さぁ!さぁ!」
浜崎の唸るような声でジンに圧をかける
ズイッ 「真実は?お答えください!パクさんッ!」
やがて彼が口を開いた
「・・・真実は・・・」
コメント
2件
浜崎さんの猛攻撃にジンさん耐えられるか!?耐えてください!桜ちゃんの為にも٩( •̀ω•́ )ﻭ
お願い🙏ジンさん踏ん張って〜😱 🥸のペースに飲まれるな〜✊️