太中
BEAST
暴力表現
嘔吐表現
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俺は彼奴の狗となった
俺は首領の支配下に置かれていた
命令を従順に行い、使いやすく、時期に壊す儚い玩具
首領の姿を見ると、身体が大きく、小刻みに震えだす
いつの間にか支配されていたのだ
今では執務室から出してもらえなくなった
時々、執務室に入って来る部下に救けを求めるが、まるで何事も無かった様に無視される
そして、部下に救けを求めた事が首領に気付かれると、最近では暴力を振るう
もう、何ヶ月も空を見ていない
最近は書類だけで任務は無い
だが、書類の内容は全て敦と芥川の情報収集ばかり
照明が消されて、床も天井も壁も全てが黒い部屋に首領と俺で二人きり
壁のうちひとつは横浜を一望できる全面窓になっているはずの壁すら真っ黒だ
真っ暗闇の中で書類仕事をする時のペンの音が静かな部屋に響き渡る
その時、部屋の外から人の気配がして、仕事を辞め、首領の背後に付く
部屋の外に居る人物は扉の前で立ち止まり、「首領。敦です。招集に応じ、参上致しました 」
其れを聞いた首領は「入れ」と返事し、敦は部屋に入って来た
俺は敦に救けを求めて此処から逃げ出したかった
『誰でもいいんだ 誰か救けてくれ』
なんて言えない言葉が喉につっかえて喉に残っていた
其れなのに俺は敦に救けを悟らせないよう、何時もの様に振舞っている
そんな俺を首領は部屋から出した
部屋に出る前に、敦に伝えたいことを伝え、そしてSOSのハンドサインを出した
そして、俺は執務室から何ヶ月かぶりに出た
そして、逃げ出そうとした
確かに逃げ出そうとした
だが、脚が小刻みに震え出して、脚が言う事を聞かなくて、脚に力が入らなくて、その場に座り込んだ
そして、もう動けない俺は暫くの間、天を仰いだ
時期に敦が部屋から出て来て、廊下の真ん中座っている俺の横を通り抜けて行った
其の後ろ姿に救けを求めて手を翳した
そして、掠れた声で「………たすけ…て…」と云った
だが、云った時には姿が無くて、背後に首領が居た
髪を掴まれ引きずられながら執務室に連れて行かれた
俺は髪を掴まれ引きずられながら、手を踠く
中「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」
執務室に入れられて、床に座り込んだ俺は俺は顔を手で覆いながら訳も分からず、何かを叫んだ
「あ゛、ぁ゛…ぁぁぁあ゛.…あぁ゛、」
「え゛ぁ゛…ごめ、…ごめんなさッ…、やだッ、あ゛、あやまッ、謝るからッッ」
「…俺、俺がッ、救けを、ッッ求めた、からッ.俺がッ、、ッ俺が,いけなかったからッッ…謝る、から…なぐらッ、、殴らないで…ッッッ蹴らないでッ…」
大きく開かれた眼から涙がどろどろと溢れ出す
「え゛、あ゛、…」
その溢れ出す涙を様に首領は俺の髪を鷲掴みし、無理矢理持ち上げた
太「何故そんな無駄な事をする?誰一人として君に手を差し伸べることは確実に無いのにも関わらず、何故人に救けを求める?もしかしてまだ誰かが救けてくれるだなんてことでも思ってるの?其れが叶ったとしても、君は私に支配される未来しか残って無いだろうに」
中「ゃめ゛,ゔ、っ…」
俺はとてつもない吐き気の波に襲われて、其のことに気が付いた首領は俺から手を離し、解放された俺はその場で吐いた
「あ゛、ゔ゛ぁっ,ぁ…あェ゛、くるじッ…ヴぁ゛っお゛ェ゛」
「…ゲホッッ、ゴプッ、ゔっ…お゛ェ゛ァ、ゔ゛ッ」
「ッふーッッハッふーッ、もぅ、…ヒュッいや゛ッカヒュッ、……」
ぼとぼとと手の隙間から溢れ落ちる吐物も段々と胃酸と血ぐらいしか出なくなり、口の中に嘔吐物の匂いが広がり、また気持ち悪くなる
吐いてしまう辛さに耐えきれず、いつの間にか床に横たわっていた俺は、段々と意識を手放していった
最後に見たのは首領の姿
矢張り異物でも見るような眼を俺に向けていたが、その時やっと俺自身を見てくれたというほんのわずかの嬉しさが微かに零れ落ちて、蒸発して消えた
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お疲れ様でした
皆様夏休みを満喫してるでしょうか
私は部活三昧です…
私が入ってる部活を良かったら当ててみてくださいね
最後まで見て頂きありがとうございました
コメント
1件
なんだろ...DV?リョナかな?とにかく暴力系本当に好きなんです...ありがとうございます...中也可愛過ぎます...最後辛い...めっちゃせつない... 部活もあるんですが私は宿題三昧です(自業自得)