テラーノベル
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ky「ねぇ。俺の好きなところってなに?」
恋人であるキヨくんからの突然の問いに呆気にとられた。
rt「はあ?言わないよ、考えれば分かるでしょ」
ky「えー、ケチ」
rt「ケチで結構です」
ky「ちぇー」
頬をふくらませるキヨくん。
いい歳した大人が何をしているんだ、と言いたかったのだが…
少しだけ様になっていたので、何とか言いとどまった。
rt「…で?今度は何に影響されたの」
ky「影響されてないよ、俺の素朴な疑問だったんですー!こっちは真剣なんですー!」
rt「ふーん」
ky「全然興味ないじゃん…」
わざとらしく肩を落としているキヨくんを横目で見る。
…まぁ、「無い」と言ったら嘘になるが。
俺は『言いたくない』より…『言えない』のだ。
だって、言ったら面倒なことになるのが目に見えているから。
キヨくんには言わないだけで、好きなところなんて山ほどある。
面白いし、笑ってるところが少年みたいで微笑ましくなるし。
一緒に居てつまらない、なんてこともないし、不自由さも窮屈さも感じられないし。
結構からかったりするけど、それ以上にファン思いだし。
スポーツをしているところも、努力しているのも、喜怒哀楽がコロコロ変わるのも、表裏のテンションの差が激しいのも、末っ子気質なのも…
全部好き。
そして、ここからが問題なのだ。
ここだけの話だが…
俺は、キヨくんの『夜モード』が何より好き。
これに関しては内容が破廉恥すぎるので、これだけは絶対に言えない。
rt「…逆に、何だと思う?ヒントは出さないからね」
ky「分かってたらこうやって聞いてないのよ」
それもそうだ。
だが、こちらにもプライドがある。
ヒントを出して、答えに辿り着かせるわけにはいかないのだ。
ky「え、もしかして…好きじゃ、ない…?」
ついには、しょんぼりと俯いてしまった。
その答えに辿り着いてしまうのは予想外だった。
「そんなわけないだろ」と心のなかでツッコむ。
rt「…、好きじゃなかったら、一緒に居ない」
ky「!…レトさぁん…!」
泣きそうな顔ですがりついてくる。
rt「近い、暑い」
ky「またまた、嬉しいくせに笑」
rt「…。」
そうだよ。嬉しいよ。
大好きな恋人からのスキンシップに喜ばない人はいない…はず。
rt「…キヨくんなら、分かると思うんだけどな」
ky「?」
rt「あぁ…っ♡はっ……んぅ…♡」
ky「やっば…、とけそ…ッ」
rt「ん……あぅ…♡」
ky「あー…たまんね…♡」
rt「きよく…っぅ♡きよくん…もっと…、!ん…ッもっと…きよくんちょうだい…?♡」
ky「…ッ!!………へぇ」
ズンっ!!♡
rt「あ゛っ!?♡♡ぃや…っとま…ッて…ひぅ♡」
ky「だめ…もう我慢できねぇ…、「ちょうだい」って言ったスケベな子は誰だ?お望みのままに、好きなだけイかせてやるよ、ほら…ッ♡」
rt「あッ♡んぅ♡♡きよくん…きよくんっ大好き…っ♡」
ky「〜〜ッは…笑♡じゃあ…俺の全部、ナカで受け止めて…?」
ずちゅんッ!!♡
rt「ッッ!?んぁ゛…っ!?♡イッ〜〜〜〜〜っ!!」
ky「ッく……!」
ビュルルルッ♡
ky「ぁ…う……ッ」
rt「はッ…はぁ…っ♡…んゃ…ぁ……っ♡」
ky「…はぁ、先に言われちゃったな」
rt「はっ……へ?♡」
ky「俺も…大好きだよ、レトさん。世界中の誰よりも、愛してる。これからもずっと…俺の隣りにいて」
rt「っあ……ッ♡」
ky「レトさんはもう、俺のもんだから」
rt「っ…!!」
ky「ッ…!ナカ…きゅーって締め付けて…かわい」
rt「───…。」
…ぽろぽろ、と涙がこぼれてしまった。
ky「!?あ…え、と……ごめん、痛かった?」
rt「あッや、これは…えっと……俺、きよくんのなんだって…その…嬉しくて…ごめ…っ」
ズビ、と鼻をすすりながら答えると、キヨくんは親指で俺の涙を拭ってくれた。
ky「ッ…何それ…かわいい 顔、もっとよく見せて…?」
rt「も、いいから…」
ky「ふふ、ごめんごめん」
rt「…、じゃあさ、きよくん 」
ky「…なーに?レトさん」
rt「きよくんは…おれの、ってことでいいの…?」
ky「!……はぁ………クソッ 」
ガバッと覆いかぶされ、唇を奪われた。
rt「え…??んむ…っ♡」
ky「…破壊力やば…っもっと泣かせたくなった。もう1回」
rt「はっ!?え、ちょ、まって…!! 」
ky「だめ…レトさんのせいだからね?」
ky「ほら…もっと俺のために泣いて?♡」
rt「やッ…んぁ〜〜〜ッ!!♡♡」
……そう。『夜モード』のキヨくんは、声がいつもよりずっと低くて、少し艶っぽく笑いかけてきて。
そして…、少しだけ、余裕のなさそうな顔をする。
それがどうしようもなく、俺は好きなんだ。
rt「…ふふっ」
ky「…ん、何笑ってんの」
rt「いや、別に? 」
ky「それに…顔ちょっと赤くない?熱ある?」
心配そうに顔を覗き込んでくるキヨくん。
その優しさに、また胸が高鳴る。
その低く吐息がかった声に、不覚にも毎度ときめかされているこっちの身にもなってほしい。
脳が焼き切れそうなくらいだ。
rt「……お前のせいだからな」
ky「え??」
なぜ怒られた?と首をかしげるキヨくんを見て、ふっと口角が緩む。
…今は知らなくていい。
これは、俺だけの秘密で…俺だけの特権だもん。
バレるまでは……
絶対、言ってやんないから。
END.
コメント
1件
いやあ、読んだ読んだ!「夜モード」のギャップ萌え、めっちゃ刺さったわ…! 昼の甘々でちょっと子どもっぽいキヨくんと、夜の低音・余裕なさげなキヨくん、どっちも魅力的すぎる。レトさんの「言いたくないけど山ほど好きなところがある」ってジレンマ、感情がすごくリアルで共感した。ラストの「今は知らなくていい。俺だけの秘密」って締めも、キャラの独占欲と愛おしさが溢れてて最高だった。連載スタートおめでとう!続きも楽しみにしてる🔥
#鬱展開
Mist-404
809
#ご本人様達と一切関係ございません。