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私のお気に入りキャラのロルを置いときます
名前 ジョーカー
本名 エース・ハルジオン
能力 雨が降ると身体能力強化(雨が強いほど強化幅が大きくなる)
『降下開始ッ!!!』
その掛け声と共に、ヘリから落下する
本来ならパラシュートを開いて着地する場面
アサルトチーム
だがこの部隊は近接覚醒者部隊。
出来るだけ装備を軽くして、迅速に命を絶つ為にパラシュートは装備に無い
数時間前…
『作戦内容を伝えるッ!!今作戦の目標は廃市街地の奥の建物に立てこもった反乱者達の制圧!及び処刑であるッ!!』
『慈悲を持つな!!相手は人間ではなく動く的だと思え!!!』
………コレが俺の初陣だ、成績を残さないと。
『作戦開始!!!!!』
その合図と共に、部隊は一斉に進み始める
全身を黒いジャンプスーツで纏い、ヘルメットの目は赤く光る
過半数が銃では無く、剣や拳を握る
その大群がたかだか十数人に向かっていく
やはりこの人数はおかしい。
この作戦の目的は、殲滅じゃない……?
……今後の作戦での躊躇を無くす為に、ここで殺させようとしている…?
「……いや、今は殺す事にだけ集中しろ…」
瓦礫だらけの戦場を走る
銃弾が隊員の一人の肩を貫く
「っ?!おい!大丈」
足を止め、怪我をした隊員に近寄ろうとした時
『馬鹿者!訓練内容を忘れたか!!負傷者は無視しろッ!!』
隊長はそう怒鳴る。
「クズ野郎が……」
上官の命令は絶対、それがいくら無茶な命令であろうとも。
ひときわ大きい瓦礫を飛び越えると、反乱者の顔が見えた
『くっ…!来るなぁぁぁあ!!!!』
怯えている表情、そりゃそうだ
誰でも死ぬのは嫌だろ?
「ごめん」
俺は躊躇無く引き金を引く
閃光と共に発射された弾丸は
回転しながら飛んでいって
反乱者のこめかみに、鈍い音を立てて入っていった
力なく倒れる反乱者。
やってしまったという罪悪感と、まだ敵がいるという緊張感
「…こんなところで立ち止まっていられない。」
ガラスを蹴り破り、建物の中に入る
『っ?!くそがぁぁあ!!!』
侵入してきた俺を見た反乱者が、乱暴に銃を撃ちまくる
「あぶねっ!!」
支給していた装備品の盾でそれを防ぐ
『なっ!?盾だと…あ゙ぁ゙っ?!』
盾で弾いた弾丸の一つが跳弾し、反乱者の足を貫通する
どくどくと流れ出る血、痛みに耐えきれずうずくまる反乱者
『あ゙ぁッ……!ま゛っ』
“待って”を言い終わる前に、頭を撃ち抜く
「次…」
おそらく1階部分の敵は先輩方が片付けてくれている
となると残りは2階の残党処理だ
「ほっ!とっ!」
壁を蹴って飛び、素早く階段を登る
「………居た」
2階に到達すると、焦っている反乱者の集団が見えた
『あぁクソ…血が止まらねぇ……死ぬなよ…!』
仲間の治療中だろうか、血を流して倒れる反乱者に包帯を巻いている
『頼む……たの』
彼の頭を後ろから撃ち抜く
『おい…!すぐそこまで奴らが来て』
銃声を聞いて別の部屋から来た反乱者に銃口を向け、引き金を引く
『なんでもうここに゙ぃ゙ッ?!い゛ってぇ゙ッ!!!』
少し狙いをずらされた様で、下腹部に当たった
「お前が首領か、死ね」
『いや違う!おれじゃな』
近づき、喉に銃口を押し付けて引き金を引く
コイツらの話なんて言う意味もない、そう教えられてきた
俺はそれに従っているだけ。
引き金を引く、何度も何度も
これは訓練通り、訓練通りだ
コイツらは的、人じゃない
地面に薬莢が転がり落ちる
何度も閃光が奔る
カチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッ
「あ。」
弾切れだ、撃ちすぎたかな
今更気づいたが、銃声はもう鳴っていない
「終わったか〜、疲れたな〜」
国を守れた!これは栄誉だ!!
ビチャビチャビチャッ…
「はぁッ…はぁッ…はぁッ…」
作戦終了後、数日間は吐き気が止まらなかった
何度も銃弾を撃ち込まれ、原型すら残っていないあの情景を思い出しては
「はぁッ……ぅ゙ッ……」
こうやって吐く
『今回の作戦は反乱者共の残党処理だ!!』
『作戦開始ッ!!』
行って、撃って、殺して、帰る
『や…やめてくれ……!頼むよ!!』
『今回の 戦はヘリからの掃射による掃討だ!!』
『作戦開始ッ! 』
乗って、撃って、殺して、帰る
『いや゛ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ッ!!』
『今 の 戦は火炎放 による 撃だ!』
『作戦 始 』
もって、引きがねを引いて、ひかる
『あづぃ……た゛すけ゛て…』
ちかづいてきたまとにもっていたものをむけて
ひきがねをひくと、ひかる。
『お前、なんで泣いてんの?』
「ぇ」
俺は、泣いていたらしい
泣き化粧をしていても、笑ってショーをする
そんなピエロに似ているとして、ジョーカーというあだ名が付いた
吐き気は日に日に強くなっていた
不思議と戦場にいるときはそれがなくて
罪悪感どころか、とても誇らしかった
『 』
聞く必要もない、殺すだけだから
『作戦開始ッ!!』
ナイフを握り、戦場の先頭を走っていく
一番前に居た的を横に裂く
その後ろに居た的が、銃を撃ってきたので横に素早く避ける
すぐに的に近づいて、首にナイフを刺す
それを見てもう一人の銃をこっちに向ける
ナイフを刺したまま、的を盾にしてもう一人の的に近づく
十分に近づいたら、的で的を押し倒して
2つの的の真ん中を手で潰し取る
気付いたら、雨が降っていた
周りには仲間と敵の死体が転がっていて
立っていたのは俺一人だった
「プルディアに戻りてえな…」
ジャッ
背後から泥を踏む音がする
足音からして軽装、後ろからならナイフ1本で殺せると思ったのだろう
いつの間にか左手に握っていたナイフを今一度強く握り直し
振り返りざまに首を裂く
“ばさっ”と音を立てて、何かが空中に散らばる
黒くて、綺麗な何か
空中に気を取られている間に、目の前の的はぐしゃっと音を立てて地面に落ちた
「おー、びっくりした〜…」
敵の残党の装備を持って帰れば、次の戦闘に使えるかな
そう思い、的に目をやる
真っ先に目に入ったのは
裂かれた”人間”の首でも
戦場向きじゃない格好でも無い
かごに入っていた、1輪の花
勿忘草
「…………………」
銃を取り出し、頭に向ける
いつも通りだ
いつも通り、的の真ん中を撃ち抜くだけ。
カチッ
あぁ、なんだ
弾切れか
酷く絶望した
今も体温を奪い続ける雨に?
仲間が残っていないことに?
最愛の人をこの手にかけたことに?
違う
死ねなかった。
いつものような弾切れで
人を殺したから死ねなかった
「…………………」
何度も、何度も、銃を頭に打ち付ける
死なせてくれ
頼む、死なせてくれ
いい加減に、死なせてくれ
もう生きていたくないんだ
もう道化師でいたくないんだ
もう誰も殺したくないんだ
皮肉にも、雨が降っている事で強化された肉体は、打撲程度じゃ死ねない。
人を殺すのに長けた能力なのに、自分は殺せなかった
強く打ち付けれないくらい腕の疲労が限界だから?
雨で強化されているから?
それとも、死にたくないから?