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なっちゃん
177
『彼等が死ぬか。私が死ぬか。』
〜Will you continue to die every day
or will you face Tomorrow?〜
※死ネタです。苦手な方は🔙お願いします。
ベリ主、ロノ主。それぞれの視点でお楽しみ下さい。
Day.7『アモン・リード』
この薔薇を貴方に捧げるから私のことを庇わず…生きて欲しい。その想いをこの青い薔薇に込めるから――。私の夢を叶えてよ。
奇跡を起こして――。
○月✕日 アモンと夜2人きりで見張り台で話をしていた。
『今日もお疲れ様でしたっす。主様。』
アモンは私に薔薇を渡す。
甘い香りに癒されて頬を染める。
『ありがとう。アモン。』
その優しさが今は痛い。今日この日、貴方は――。
『…主様。』
『…!』
アモンは不意に私を抱き締めた。
『ど、どうしたの?』
『…ただ、こうしたくなったんすよ。ボソッ。主様ともう一緒に居られないと思ったら、寂しくて。』
『え?』
『…なんて。ただ主様のその可愛い顔が見たかっただけっす!』
『っ…。』
どうしてだろう。強がりにしか見えないのは。
アモン。お願いだから…死なないで。
私はアモンに青い薔薇を渡す。
『主様…?』
『……おやすみなさい。アモン。』
それだけ告げて私は部屋へ戻る。
パタンッ。
『……さよなら。アモン。』
キラッ。
私はナイフを手にして喉元に当てる。
『っ…。』
と、その時――。
バンッ!
ドアが勢いよく開き、アモンが現れた。
『主様……!!は…っ…。』
『あ、アモ――。』
『何してるんすか…!!』
ガシャンッ!
アモンが私の持っていたナイフを振り落として私の両手を掴む。
『やめて!離して!お願い死なせて!』
『んで、そんなこと言うんすか、なんで…っ。』
バシンッ!
『あ……っ。』
私はアモンの頬を叩く。
『っ……。』
『どうして、ここに…っ。』
『…主様の様子がおかしかったからっすよ。そしたら…。』
『…アモン、もう放っておいて。今日、この日いつも通り私は死ぬの。天使に襲われて…だけど。それを貴方が庇って、死ぬの。』
『……。』
アモンはただ私を真っ直ぐ見つめる。
『私は執事のみんなに生きて欲しい。
私のことが大事なのは知ってる。それでも私はみんなに生きていて欲しいの。』
『……主様。俺は――。』
パリーンッ!!
『『!?』』
『おっと、取り込み中かな。』
『ケルビム…っ。』
『へぇ…昼より夜の方が手薄かな?』
『どうして屋敷に…。』
『ナックさんは…どうしたんすか?』
『その相手はセラフィムがしてるよ。私は主に用があるんだ。』
『っ、主様には手出しさせないっすよ!』
『クスッ。それなら、必死に守ってみたら?』
『主様、俺の力の解放を……!』
『……。』
『主様…?』
私はケルビムに歩み寄る。
『っ……!』
『さようなら。無力な執事君。』
『や、やめ、やめろ……っっ!!!!!』
ザシュッ!!バサッ、バサッ。
血しぶきの音と、羽の音が入り交じる。
『……主様――。なんで…っ。酷いっすよ、こんな…っ。』
俺は主様の亡骸を抱き抱える。
『アモン。』
『ボスキ……さん…ごめんなさいっす。また…っ。』
『…何度でも繰り返してやるよ。俺達がどうなろうと、主様が生きる未来を……俺たちは諦めねぇ。』
『はいっす…っ。ぐすっ。』
『……。』
主様。俺はあんたにどう思われようとあんたを生かす。だからもうやめてくれ。俺達を庇って、死ぬのは――。どんな結末でも主様が生きていれば俺達は―――。
主様は気付いてるんすね。これが…繰り返してること。俺達が強く願って、辛くて、悲しいループをしてるってこと。俺たちが死んで欲しくないと思うと同時に俺は主様を死なせたくないんすよ。主様が望まずとも俺はこれをやめる気はないっす。貴方の……笑顔を取り戻すまで。幸せになるまで、ずっと。
次回
Day.8『ルカス・トンプシー』
コメント
3件
いろいろあって、見るのが遅くなってしまいました… 主…そうだよねもう6人も執事が亡くなる姿を 見♡♡♡にしてきたもんね…主が亡くなった次のルカス編 どうなるんだろ…アモンだけ亡くなるの見なくてよかっ(殴 (ここからふざけます) まぁ?アモンが〇ぬなら? 私も〇ぬし?アモンが〇ぬのを自分が〇ぬので 回避できるのなら?喜んで差し出しちゃうかも?
このエピソード、すごく胸に刺さりました……。特にアモンが「主様の様子がおかしかった」と気づいて駆けつけるところ、お互いを想い合うのにすれ違う切なさがたまらなかったです。主様が自ら死を選ぼうとする背景と、アモンたちが何度もループしてでも生き延びさせようとする執念、その対比が美しくも悲しい……。青い薔薇のやり取りが、全てを物語ってるようでゾクゾクしました。続きが気になります!