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4×5
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ライブ後の打ち上げ。
ファンやスタッフに囲まれて笑う 祐基 の姿を、少し離れた席から 拓弥 が見ていた。
帰り道、二人きりになった瞬間、拓弥は祐基の腕を掴む。
「……さっき、あんなに楽しそうに笑ってたな」
「え? 普通に話してただけだよ」
言い訳を遮るように、拓弥は強引に祐基の身体を壁に押しつける。
吐息が触れる距離で、低く囁いた。
「俺以外に、そんな顔すんな」
独占欲に満ちたキスが、夜の路地裏に落ちていった。