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【最終章】ー僕のいない世界は僕が抱きしめるー
僕のことが見…え……てる…の………?
と僕が言うと君は笑いながらこう言った。
陽葵:はい( *´꒳`*)
君には僕が見えている。
なんて言葉にしたらいいか分からないが
これだけは言える。
陽葵:いつもそばに居てくれて
ありがとうございます( *´꒳`*)
い、いえ!
陽葵:あなたの名前はなんですか?
僕の名前は「流川 朔(ルカワ サク)」です。
僕がそう答えると。
陽葵:かっこいい名前ですね( *´꒳`*)
と君は言ってくれた。
嬉しくて僕は視界が霞んだ。
涙がぼろぼろとこぼれていく。
人の前で泣くなんてかっこ悪いな……
と僕が呟くと君はこう言った。
陽葵:かっこ悪くなんてないです!!
陽葵:朔くんはかっこいいですよ!!
陽葵:大好きです!!
と君は僕の目の前で言ったあと
フェンスに登り始めた。
「え……」と僕が声を漏らすと
君は泣いているのか笑っているのか
よく分からない顔でこう言った。
陽葵:私はもう限界です( *´꒳`*)
陽葵:これからも人を助けってってください!!
陽葵:今までありがとうございました!!
陽葵:では、さようなら( *´꒳`*)
と君が言った瞬間
僕は頭が真っ白だった。
けど助けれなかった自分が
最低なやつだと思った。
でも君が言ってくれた言葉すごく嬉しかった。
僕も言いたかったな……。
君のことが大好きだってこと。
僕に勇気をくれた君。
僕は涙を流しながらこう言った。
「僕のいない世界は僕が抱きしめる」
だから君も人を助けてね。
𝐹𝑖𝑛.