テラーノベル
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『ぎゃーーー!!!!!!!!!』
🐈⬛「カノンー!!!!!!!!」
グリムと共に叫びながら抵抗していると、グリムが急に部屋から風と共に流れるように出ていった。…いや、出ていかせられた…?
「邪魔者はいらないからね〜。ほら、大人しくしてくれたらすぐ終わるからさ。狸のとこに早く戻りたいなら大人しくしてねー」
『ちょっ、マジでっ…待っ』
エースに服に手をかけられ乱暴に脱がされる。さっきは乱暴に式典服を脱がしたくせに、次はまるでラッピングを解くかの如くゆるやかに下着を脱がされた。そして、露出した小さい胸(まだ成長中だから!!!)は腕が拘束されていて隠せず、エースの目にきっちり入ってしまう。
『あ…あ………』
推しに上裸を見られている状況。恥ずかしさで声が出なかった。あぁ、最悪だ。どうしよう。どう言い訳しよう。…私、どうなるんだろう。
このままでは夢の中でナイトレイブンカレッジから退学っていう夢小説でも有り得ないことが起きてしまうことになる。どうしよう、どうしようどうしよう…!!!
「…ハハッ、やっぱ女じゃん。なんで入学できたんだよ。男に見えたから?」
『ひっ、…ぅ、…うぅ…』
「あー…泣くな泣くな。別に学園長に報告したりしねーよ。」
『…え?ほ、ほんと?』
思いもよらない言葉に、目を見開く。エースの優しい笑顔にキュンっとなってしまい、思わず目を逸らす。
するとエースが逸らすなとでも言うように両頬を掴まれ、正面を向かされた。
「でも…」
『え?…でも?』
「オレが今からすることに大人しくしてくれたら、の話だけどね。」
『え?…んむっ、!?んっ、んぅっ…!』
突然、綺麗な顔立ちをしたエースの顔が近付いてきた最高!と思っていたら唇に触れるだけのキスをしてきた。そしてその後何度も何度もちゅっ、ちゅっ…と、キスを繰り返し、そのまま噛み付くようなキスに変わる。
『んん〜!!!んっ、んぅ、♡んんぅ゛♡ぷはっ、♡♡』
「はっ………。えっろい顔…。」
『ふぁ…ぁ…?なんれ、………』
突然の事で呂律が回らない。
彼の口からとんでもない言葉が出てきたのも1つ、夢のなかでエースにキスをされたことが、本当に有り得ない話で言葉が出てこない。
「なんでって…。学園長に言われたくないんでしょ?なら、大人しくオレに抱かれとけ。…今気分いいから、優しくしたげるよ?」
『抱っ…!?!?やっ私、初めてだから…!』
「あ、そうなん?でも辞められないなー。もうここまできたら。…ほら、お前だって濡れてるじゃん。」
『んぁっ!だめっ、だめ…!!!』
下着の上から割れ目を指で上下に動かされる。もどかしくて腰が無意識に揺れてしまい、その動作が彼には求めているということに変換されたかのように下着をずらされる。全裸になってしまい隠すものも何も無くなった今、エースの顔が見れなくて顔を逸らす。
「びしょびしょ…。やっば。オレ、女のココ見たの初めて。」
『見ないでぇ…っ』
「なんで?エロくて可愛いじゃん。オレは好きだよ」
『んっ!♡ふぁああああっ♡♡♡』
2本の指の腹でクリをクルクルと撫でられる。クリの形が歪まない程に優しく、やわらかく撫であげるものだからその動きを追うように腰が動いてしまって仕方がない。
『うぁあっ♡それやだぁっ♡っんいぃ♡♡♡』
「んー?ヤダって言う割には腰動いてるけど?」
クリの根元をさりさり♡と何度も小刻みに揺らして、そうしてくすぐられると気持ちよくて。無意識に足がパカッと開いてしまう。
縋るようにエースの首に腕を回すと、気を良くしたのかクリを押す力が増した。
『っひ♡んぁ♡ぁうううぅぅ♡♡♡だめっ♡それだめ♡ぐりぐりだめっ♡』
「えー、ダメ?ならこう?」
エースの指が蜜壺に触れ、くちゅ♡と小さな水音が鳴った。
入口だけ。しかも、触れただけで。
ナカはヒクヒクと彼の指を受け入れるべく収縮を繰り返す。
『〜〜〜〜っ♡』
お腹の奥が茹だるような切なさに、膝がカタカタと震える。
…欲しい。触って欲しい。
やらしい欲望が頭の中でぐるぐると回る。
「指、入れて欲しい?」
まるで、私の心を読まれたかのようにタイミングよく聞いてきた。彼の言葉にコクコクと、頭を上下に振る。
満足したような顔をしてから、静かに、限りなくゆっくり。ナカに指が侵入していく。
『ひぅぅう〜…♡』
私の反応を見て、ある場所でくる♡くる♡とゆっくり指を動かすから、ナカはぎゅうぎゅうと彼の指を締め付けて、明確な刺激を待ちわびていた。
『んあ…♡ん♡』
「物足りなさそうな顔してる…。…ね、オネダリしてみてよ。」
『んっ♡んぇ…?』
オネダリって、私が、エースにオネダリ?そんな恥ずかしいこと……いや、
今はそんなこと考えている暇はなかった。
『…ここにっ、エースの…ほしい…』
「っ!〜〜〜♡」
『…?…ふぁっ♡』
エースが固まって口を手で覆うものだからどうしたのかと腕を伸ばした瞬間、彼のモノが私のそこにあてがわれる。
伸ばした両腕が居場所もなく伸ばされたままになっていると、エースが気付いて手を握ってくれた。
「はー…。お前ちょっとヤバイわ…。」
『???ご、ごめんなさいっ、…?』
わけも分からず謝ってしまう。
申し訳なさを感じたのか、エースは私の頭を優しく撫でて、繋ぐ手を再び強く握り直した。
「やっべ…挿れてえ…」
『ぇ、…♡えー、す…♡」
彼の名前を呼び、コクコクと必死に頷く。
当てられただけのナカがぎゅうぎゅうとうねり、もどかしい熱に期待だけが高まる。
ナカが切なくて、早く欲しくてたまらない。
耐えきれなくて迎え入れるように腰を彼に推し当てれば、少しだけ沈んだ熱棒に全身がぶわりと歓喜した。
『んううっ♡』
「っ!おまっ、…!…分かってるって。」
彼はそう言って、私の両足を肩に乗せて、ゆっくりと体を沈めた。
『んんんんぅ、っぁ〜〜〜〜〜〜〜っっっ♡』
「〜〜〜〜〜っ♡きっ、つ…」
額に汗をうかべるエース。ゲームでは見れない彼の余裕のない顔が、私の脳を擽る。
ひくつくソコ全体を押し広げられる挿入はどこもかしこも気持ちいい。飛んでしまいそうな快感を堪えて、彼に必死にしがみついた。
エースは私の身体が落ち着くまでじっと待ったあと、ゆるゆると動き始めた。
「あっ♡ふぁっ♡ん♡…ふあぁっ♡ひっ♡」
ぱちゅぱちゅと浅く柔い挿入を繰り返し、私の気持ちいいところだけを丁寧に優しくなぞった。
『んんんっ♡えーす♡えーす♡』
「お前っ、やめろそれっ…!♡っく、はぁっ…」
『もっと、奥、きて…っ、』
エースが苦しそうな顔をして、奥まで入れたい衝動を抑えているのが分かる。額には玉のような汗が伝い、時折、押し殺した吐息が低く漏れる。苦々しい表情で、ぴくりと手が引き攣って。
「いいんだな…?本当に、」
『んうっ♡』
必死にコクコクと頷く。
すると突然、部屋のドアがバンバン!と今にも壊れそうな勢いで叩かれた。
その音にびっくりして二人一緒に身体をビクッと震わす。
🐈⬛「おーい!カノン!もう朝だゾー!いつまでソイツの部屋にいるんだゾ?」
『グリムっ…!』
❤️「あー…。もうそんな時間か。えーっと、カノン?だっけ。オレ、エース。…あ、名前知ってたから言わんでも良かったか。今日から授業だから、せっかくだし一緒に行こうぜ。」
グリムがドア越しに話しかけてきた。
…もうそんな時間だったのか。
いつのまにかエースは私のナカからモノを抜いていて、制服に着替え始めていた。
「…あ、お前が女なこと、隠してやるから安心しろよ。…ま、オレの言う事聞かなかったら話は別だけど。」
『〜〜〜!!!…分かったよ。』
意地悪な彼の顔は、私がゲームで見た時とまんま同じ顔だった。
…しかし、朝を迎えてしまった。
もしかして、これは夢じゃないのかもしれない。だってすっごく………気持ちよかった…し、何より、夢にしては綿密すぎる。
このまま男を装い続けていてもどうせエースみたいにすぐバレてしまう。…だったら、学園長に、言っておこう。学園長に言っておけばバレたとしても退学にはならない。
うん、きっとそう!
「着替えた?……。…お前、ほんっと胸ちっちゃいね」
『一言喋るたび酷いこと言うね…。エースだって、平均の大きさじゃん』
「それ、喜んでいいのかよ」
『だめ、下げずんでるから。…んへぇっ、!?やめへっ!』
エースは私の頬をつまみ引っ張って、そのまま額に優しくキスをする。
『!?///』
「っし、行くぞ。…おいそこの狸。どいて。」
突然額にキスをされ、思わず固まってしまう。
エースがドアを開けると、足元にグリムが突っ立っていた。ゲームでは分からなかったけど、グリムってこんな小さかったんだなぁ。
私の身長の90cmぐらい?違う…と思う。だって、私の膝ぐらいだからそれぐらいだよね?
🐈⬛「おいっ!オレ様を蹴るんじゃねえんだゾ!カノン!エースの部屋でずっと何してたんだ?」
『いやぁ…えっと、…』
❤️「寮長ってどんな人なんだろうなって話してただけだよ。…それより、なんだよこの狸。カノンの使い魔?」
『そ、そう。僕の使い魔。…ねえ、エース』
❤️「ん?」
エースにちょいちょい、と手招きすると、お手本のように腰を曲げ口元に耳を寄せてくれる。彼のその仕草にキュンとしながら、耳元で話す。
(お願い、グリムにはこのこと言わないでね?)
(わーってるよ。約束したでしょ?)
そう言って私の頬をつねる。
ふざけているのか真面目なのか分からずむーっと頬を膨らますが、笑ってみるだけで怒っているのが伝わっていない。…まあ、そんな彼も愛おしい。
…あれ、私、今愛おしいって言った?
❤️「あ、やべ、もうこんな時間!早く行くぞっ!」
そう言って彼は私の手を握り、グリムを置いて教室に向かって走っていく。
『ちょっと…!!!ズボンのベルトまだできてないっ』
「あー?!教室でやったるから今は我慢しろ!」
ズボンがズレないよう持ち上げながら全力疾走で教室に向かい、無事間に合い二人で席に座る。奇跡的に席が隣同士で、そして同じクラスだった。嬉しいような、嬉しくないような、そんな気持ちだ。
だって、推しと隣の席なんて嬉しいに決まってる。でも、あんなことして推しって言えるの?
そう心で葛藤していたらいつのまにかチャイムはなっていて、教室のドアがガラッと開く。ブラックとシルバーホワイトの髪に、シルバーグレーの瞳をした男、クルーウェル先生が教室に入ってきた。
「仔犬ども席につけ。初日から授業とは可哀想なものだな。私はデイヴィス・クルーウェル。貴様たち仔犬どもをこれから世話をさせてもらう。躾がなっていないものは〜…」
先生の長い話に肘をつきながら話を聞いていると、急に太腿を撫でられて身体をビクッと震わせてしまった。
(ちょいちょいカノンちゃん。そういう反応しちゃバレちゃうよ?)
(エースっ…!もう!授業中だから今はやめて…!)
(今じゃなかったらいいんだ?変態♡)
(〜〜〜っ!!!)
彼は悪魔の笑みを浮かべ、再び私の太腿を手のひら全体で撫でたり時には指でくるくると遊んだりして私の反応を楽しんだ。
🐶「そこ。さっきからコソコソ何を話している。」
「『っ!!!!!!』」
2人して身体をビクッと大きく反応させる。先生にコソコソしているのをバレてしまった。冷や汗を書きながらペコペコと頭を下げ、再びホームルームが始まる。
しばらくして全授業を終え、エースから逃れてきた後学園長のいる学園長室へと向かう。
ドアの前に立ち、ゆっくりとノックを3回する。
「どうぞ。」
『失礼します…。あの、学園長に相談っていうか、まあなんというか話があるんですけど』
「あら、貴方は入学式に遅刻したトラッポラくん。…いや、カノンくん、というべきでしょうか。」
『!!!…私が女なこと、知ってるんですか?』
…いいえ?今知りました。」
え?
と、言うと?
私今、墓穴を掘った?
『な、なんでじゃあ名前を言い直したんですか』
「あなたの学年にトラッポラという苗字が貴方を入れて2人いるんですよ。だから言い換えたんです。」
『な、なるほど』
とんだ勘違いをしてしまった。
恥ずかしすぎて顔が俯いたまま上がらない。
「貴方はほんと…。はぁ…女、ですって?貴方、もしかして不正入学者…いや、馬車がそんな手違いはしないはず…。どうして…。」
『あの、その事で相談に来たんです。…まずは、ごめんなさい。』
深々と頭を下げると、学園長の靴が見えた。
…あぁ、私、これがもし無理だったらどうしよう。夢であればよかったのに。
「そんな…頭をあげてください。」
学園長がそう悲しそうな声量で言うものだから、ゆっくりと頭を上げ、目を合わせて再び口を開く。
『私、いや、僕、これから男装をして学園にこのまま居続けることって、可能でしょうか?』
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