テラーノベル
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お泊まり会の翌日、まさかの花瓶破損事件で慌ただしい朝を迎えたシェアハウス。しかし、本当の試練はこれからだった。
「んん…ゆあんくん…」
リビングで遊んでいたのあさんが、急にゆあんくんの服を引っ張った。その小さな顔は赤く、瞳は潤んでいる。慌てておでこに触れると、尋常ではない熱さだった。
「のあさん!?熱あるんじゃない!?」
ゆあんくんの声に、リビングにいたメンバー全員がハッとする。昨日まで元気に走り回っていたのあさんが、ぐったりとゆあんくんにもたれかかっている。
「マジかよ、また!?」
じゃっぴが叫び、急いで体温計を持ってきた。表示された数字は、なんと39.8℃。
「うわぁ…いきなり高熱かよ…」
たっつんが顔をしかめる。ロリ化したばかりののあさんが、いきなりこんな高熱を出すとは、誰も予想していなかった。
のあさんの看病で慌ただしくなったリビングの片隅で、どぬは静かに座っていた。いつもなら、心配そうにえとさんにしがみつくのだが、今日は様子が違う。顔色は青白く、小さな手で何度も口元を覆っている。
「どぬ、どうしたの?」
えとさんが声をかけると、どぬは首を横に振るが、その表情は明らかに苦しそうだ。数分前、トイレに行ったきり、やけに時間がかかっていたことにも、えとさんは今になって気づいた。
「もしかして…」
えとさんが恐る恐るどぬの額に手を当てると、のあさんと同じくらい熱い。
「どぬも、熱!?」
信じられない思いで体温計を挟むと、ピピピッと鳴った表示は38.9℃。
「うそでしょ!?どぬまで!?」
シヴァが叫んだ。リビングには、高熱ののあさん、そして新たに発熱したどぬの、二人の幼い体がぐったりと横たわっていた。
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