第3話「どうやら世間は狭いらしい」
📕視点
🎤
「それで?何か弁明はある?」
📕
「な、ないです…」
🎤
「急に変なこと言い出したと思ったら、まさかシャークんの甥っ子に結婚迫ってるとか…はぁ…」
📕
「だってだって!!逃がしたくないじゃん!!」
🎤
「だからって任務放っぽり出すのもどうかと思うけど?」
📕
「お、終わってたし…」
🎤
「帰るまでが任務です!!!」
きんときは再び大きなため息をついてNakamuに目配せした。
Nakamuは険しい顔して僕の方見てるし、お説教はまだまだ続きそう、本当にそろそろ死んじゃう…((
だってかれこれ1時間ほど正座の状態できんさんのお叱りをくらってるんだよ!?もう無理だよ〜!!(泣)
🐼
「Broooock。」
📕
「は、はいっ!」
いつもは聞かないような低音が僕の鼓膜を揺らす。やばい、ちゃんと怒ってる…!!
僕はこれ以上悪化させないように体を縮こませる。
が、次に聞こえたのは普段よりも明るいNakamuの弾んだ声だった。
🐼
「で、シャークんの甥っ子くんはどうだった!?」
📕
「…へ?」
🐼
「だって任務とか他組織とかで、色んな令嬢から言い寄られても全部振ってるBroooockが一目惚れしたんでしょ!?そんなの気になるじゃーん!」
📕
「えぇ…?」
🐼
「ねぇどんな子なの!?写真はあるの!?」
次から次へと質問を投げかけるNakamu。あまりの弾丸トークっぷりに僕もきんさんも口を挟めない。
そうだった!
自分が組織の若頭である故に下手なことが出来ないから、周りの恋愛や友人関係など色んなことに首を突っ込む男!!それがNakamu!
それを知ってたのになんで僕はあんなに怯えてたんだ…!
📕
「しゃ、写真なんてないよ?会ったばっかだし…」
🐼
「求婚はするのに写真はせがめないんだ?」
📕
「う”っッッ」←クリティカル
🐼
「え〜見れないのか…」
なんで僕より残念そうなのこの人!
僕も写真撮りたかったし!でもそれどころじゃなかったんだもん!!
🎤
「シャークんの甥なんでしょ?シャークんなら写真持ってるんじゃないの?」
🐼
「それだ!!」
きんときの言葉にNakamuは目を輝かせ、直ぐさまスマホを手に取ってシャークんに連絡を入れる。
Nakamuからの連絡は基本大事な任務が多い。
きっとなにか任務があると思ってシャークんはここに来るんだろう。残念だったね、内容は君の甥っ子の写真だよ…((
🦈
「どうしたNakamu。」
数分後、肩で息をしながらシャークんがこの部屋に訪れる。
様子からして慌てて帰ってきたのだろう。なんか可哀想…
🐼
「あ!シャークん!甥っ子の写真見せて!!」
🦈
「…は?」
🐼
「聞こえなかった?だから甥っ子の──」
🦈
「聞こえてなかったわけじゃねぇよ!!なんで急に笑の写真の話になるんだよ!!」
🐼
「あ、笑くんって言うのね?で、写真はー?」
マイペースなNakamuの言葉に丁寧につっこんでいくシャークん。この押収が終わる気配もなければ話が進む気配もしない。
ここでサッときんさんが助け舟を出す。流石きんさん!!
🎤
「Broooockが一目惚れした相手がどんな子なのかNakamuが気になっちゃって、写真見たいって言い出したの。そしたらその子がシャークんの甥だって言うから、シャークんなら写真持ってるんじゃないかーって。」
🦈
「はぁ??そんな事の為に俺走ってたのか???あーアホらし…」
正直シャークんにすーっごく同情する。
僕もよくNakamuにスイーツ買わされる為だけにお昼寝から起こされたりするから…あ、でも今回の発端は僕か!
やっぱ同情しないでおこ〜正直僕も写真見たいし。
シャークんは顔を顰めたままポケットからスマホを取り出す。
ササッとロックを解いた後、何スクロールかしてNakamuの前に突き出した。
🦈
「はい、こいつが俺の甥の笑。」
🐼
「わぁ…めっっっっっちゃイケメン!!!」
🎤
「この顔でモデルとかやってないの?なんで??」
📕
「え、ずるい!僕も!!」
大人しく床に正座していた僕にはどうやっても見えなくて、急いで立ち上がってシャークんのスマホに近づく。
けど僕が画面を覗く 前にスマホの液晶は真っ黒になり、シャークんのポケットの中へ戻って行った。
📕
「ちょっ、なんで!!」
🦈
「確か色んな事務所とかカメラマンにスカウトされてたぜ、全部断ってたけど。」(無視)
🎤
「勿体ないなぁ…」
🦈
「本人曰く目立ちたくないんだってさ。」
🐼
「えー!!笑くんが芸能人だったらシャークん経由でサイン貰いに行ったのに!!」
🦈
「俺を当てにすんなw」
僕抜きで会話が進んでいく。シャークんには明らか無視されたし…もしかして根に持ってます???僕泣いちゃうよ??
僕が悲しくなって端っこで丸くなっていると、突然部屋の扉が開いた。
👓
「あれ、みんないるじゃん。」
📕
「やんさん!!! 」
🐼
「あ!きりやんも見てよ!!!シャークんの甥っ子の写真!!」
🦈
「なんでお前が勧めんだよw」
👓
「なになに?シャークんの甥っ子くん見ればいいの?」
🐼
「そー!シャークん早く!!」
🦈
「分かったって…」
再びシャークんがぽちぽちとスマホを弄りだす。
次はやんさんの後ろから見てやろうと僕も立ち上がってみんなのもとへ寄った。
🦈
「はい、こいつが俺の甥の笑。」
🎤
「さっき見たけどめっちゃイケメンなんだよね。」
🐼
「Broooockの一目惚れの相手なんだって!!」
Nakamuがいらない事を言っている気もするけど、一旦落ち着いてシャークんのスマホを覗き見る。
そこに映っていたのは、ややはにかみながら少し不格好なピースをしている笑くんだった。
うわぁやっぱり好きだぁぁぁぁぁ….!!!
何この笑顔かわいい!!ピース慣れてないの何?愛おしいんだけど!!シャークんが撮ったからか知らないけどめっちゃ嬉しそうな顔ですやーん!本当に見れば見るほど好きになっちゃうぅぅ〜!!
なんて一人で悶えていると、隣にいたやんさんから爆弾が飛んできた。
👓
「あれ?スマイルじゃん。」
📕
「へ!?」
🐼
「え?」
🎤
「ん?」
🦈
「は?」
To be continued.
コメント
10件
初コメ失です ... !! みるふぃーゆさんのお話全部見させていただきました!! 神しかなくてもう頭真っ白ですよ( ? ) 展開も尊さも何もかもが大好きです💞💞💞 これからコメント沢山させていただきます!! 続き楽しみに待ってます!!
めちゃめちゃ最高すぎる! 展開が神です…! 続きが楽しみです!
世界とみるちゃにありがとう┏( .-. ┏ ) ┓₎₎⁾⁾†┏┛墓┗┓†バイ……バ…イ