テラーノベル
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戦争から帰る前の日、青年兵士は自宅へ連絡した。
「明日帰るんだけど、他に行くところのない友人を連れて帰りたいんだ。家で一緒に住んでもいいかな?」
息子の帰還報告に狂喜した両親は「勿論!」と泣きながら答えた。
「でも、一つだけ言っておきたいことがあるんだ。彼は地雷を踏んで、片足と片腕を失ってしまったんだ。でも僕は家に連れて帰りたんだ」
その台詞に両親は押し黙ってしまった。
「数日ならいいけど、障害者の世話は大変よ。家にいる間に、そのお友達が住める所を一緒に探しましょう。あなたにも私たちにも、自分達の人生があるのだから。そのお友達の世話に一生縛られるなんて無理よ」
やっとのことで母親がそれだけ言うと息子は黙って電話を切った。
翌日、警察から電話があり、青年兵士の両親は彼がビルの屋上から飛び降りて亡くなったことを知らされた。
死体と対面した両親は絶句し、泣き崩れた。
答えは♡20になったら公開します
コメント
8件
あ、わかった
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