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虐待表現あり、人物崩壊あり、💬では🐤、など検索避けをお願いします。
エセ関西弁あり。
誤字があったらすみません
()=心の声
「」=言葉
[] =過去の声
それから、少し時間が経った。
りうらは、まだ怖がることもある。
ドアの音にびくっとするし、夜に泣くこともある。
でも。
前より少しだけ――笑うようになった。
⸻
その日。
幼稚園の帰り。
門の前に立っていたのは、ないこだった。
りうらはそれを見ると、小さく走る。
🐤「……ないにぃ……」
ぎゅっと抱きつく。
ないこが笑う。
🍣「おかえり。」
その言葉に、りうらは少しだけ止まった。
(……おかえり……)
胸の奥がじんわりあったかくなる。
小さくつぶやく。
🐤「……ただ……いま……」
ないこは少し驚いた顔をして、優しく頭を撫でた。
🍣「うん。おかえり。」
⸻
家に帰ると。
💎「おかえりー!」
ほとけが駆け寄ってくる。
「りうちゃん!」
初兎も笑う。
🐰「今日どうやった?」
いふはソファから手を振る。
悠佑はキッチンから顔を出した。
🦁「先に手洗いやでー。」
いつもの光景。
でも。
りうらにとっては――
初めての「当たり前」だった。
⸻
その日の夜。
みんなでご飯を食べて、笑って。
少しだけ賑やかな時間。
りうらはその中に座っていた。
ふと、みんなを見る。
(……みんな… …ここ…いる…)
胸がじんわりする。
(……りぃら ……ここ……すき……)
⸻
夜。
布団の中。
今日は少しだけ怖くない。
(……だいじょうぶ……)
(……みんな……いる……)
でも少しだけ、不安になる。
りうらは布団から出て、小さく歩いた。
向かった先は――
ないこの部屋。
ドアの前で止まる。
(……いい? …いって……いい……?)
小さくノックする。
🐤「……ないにぃ……」
ドアが開く。
🍣「どうしたの?」
りうらは少し迷って。
でも、ちゃんと言った。
🐤「……いっしょ……ねて……?」
ないこは少し笑って頷いた。
🍣「いいよ。」
⸻
布団の中。
りうらはないこの隣で丸くなる。
小さな手で服をぎゅっと掴む。
(……あったかい… …こわくない……)
ないこが優しく言う。
🍣「りうら。」
🐤「ん……」
🍣「ここはどこ?」
りうらは少し考える。
そして。
ゆっくり答えた。
🐤「…りぃらの…おうち……」
ないこは優しく笑った。
🍣「そうだね。」
⸻
少しして。
りうらは小さく言った。
🐤「……ないにぃ……」
🍣「ん?」
りうらは目を閉じながら言う。
🐤「……だいすき……」
ないこは優しく頭を撫でる。
🍣「俺もだよ。」
⸻
りうらは安心したように、眠りに落ちた。
その表情は、少しだけ穏やかだった。
⸻
りうらはまだ小さい。
まだ全部は乗り越えられていない。
でも――
もう一人じゃない。
帰る場所がある。
名前を呼んでくれる人がいる。
「おかえり」と言ってくれる人がいる。
そして。
「ただいま」と言える場所がある。
⸻
ここが、りうらの居場所。
⸻
完
——————-‐
この物語はこれで完結です。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!!!
また別の作品でお会いしましょう!
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝別の作品で。
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