幸せだった
楽しかった
生きているのが
「すごいわ!琉瓜!学年1位なんて!」
私だって
「お、お母さん!私も、3位だったよ‥」
ねぇ、なんで
「今日は琉瓜の好きなご飯にしましょう!」
なんで、
「ありがとう!母さん!」
どうして、
「…なんでよっ」
3年後
お兄ちゃんは、高校2年生、私は中学3年生になっていた
私は、”あの”出来事からはずっと勉学に尽くしていた
そのおかげで私はずっと学年1位を取っていた。
でも、嬉しくなんてなかった
なんなら悲しいことしかなかった
1位をとっても、
「やっぱ天才はいいよね」
だけ。罵られているような気分
お母さんも振り向いてなんかくれない
だからもう、疲れたの
何をするにも
”天才の妹”
なんて言う肩書きを背負って生きていた
でも、まだ墜ちてはいなかった
ずっと耐え続けてきた
いつだって崖の先端にいる
人差し指で押されただけでも倒れそう
ずっと、
『まだ、希望はある』
って
『まだ、助かる』
って期待してた
馬鹿みたい‥w
もう誰も拾えないからさ
墜ちるとこまで墜ちたからさ
もう私をおとさないでよっ!