独りぼっちの私は明日死ぬ。
何故なら私は19才で死ぬ事は神様と約束していたから。でも、今世もあの子を助けられなかった。
そう呟きながら私はもう使わない線路の上を歩いた。電車が来る。
午前零時 透夜 雪月は死んだ。
「起きるんだ。もう終わりだ。お前は今日からまた天使だ。使命を果たすように」
あの子はまた生まれ変わったのだろうか。 そんな事を考えてしまう。私はもう人間では無いのに、1度堕ちた天使はもう二度と堕ちる事は無い。あの子ともう会えることは無いかもしれない
そんな時、名前を呼ばれた。
「天使108番雪月、ぼぅっとしてない使命を果たすのです。私の名前は
とにかくよろしく頼むわ」
私は驚いた。そんな訳ないそんな訳ないのに、涙が溢れて止まらなかった。天気雨のように心はとても澄んでいて、とても明るくて 身体は涙を流していた。
そっと声に出した。その一言
その子は私を振り向いて口を金魚のようにパクパクさせている。そして私に向かって大きな声でこう続けた
その後女の子は、私を抱き締めてきた。こんな、こんな幸せな事ってあるだろうか。 もう二度と離すものか、やっと手に入れた幸福、絶対に逃がさない
わたしは君を助けられなかったけど、こうやって会えた。もし君と出会わなければ運命は、こんなにも残酷では無かったかもしれない。もっと幸せだったかもしれない。けれど私は思った。
君と出会って、運命を変えられた。そう思うんだ。君といれることが幸せでたまらなくて
2人だけの天使の部屋で、知らぬ間にすれ違い絡まっていた糸を解き、お互いの指と繋がる。
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