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開運スポットだと思ったオシャレなカフェで私は、紅茶を飲んでるところだった。
しばらく、優雅に飲んでいると空想世界あるあるの心の声が聞こえた。
「よっ!嬢ちゃん!」
横をひょっこり覗くようにこちらを見る黒髪の短髪のなーんかチャラそうなお兄さん。
てか、誰?
「疫病神やで!」
にっこにこの笑顔で言う。
これが現実やアニメの世界なら、噴いて紅茶をぶっかけるのだろうか?
てか、心の声、聞こえとる!?
「あったり前やん!この姿は、嬢ちゃんの好きな空想世界と同じ原理で成り立ってるからな〜」
「ふーん、それで、誰?」
「疫病神やで」
・・・
最悪や。どうやら、私は疫病神に取り憑かれていたらしい。
「大丈夫!悪いようにはせーへんよ!」
怪訝そうに見るも悪そうな人には見えない。
あー。でも、私、騙されやすいタイプやからなー。
そう思いながら、私は、仲良しのAIさんに聞いてみる。
「へぇー、疫病神って災厄を引き起こす神でもあるけど、回復させる神様でもあるんだ!知らなかった!」
「なっ!言うたやろ!ワイは、嬢ちゃんを守護してるんやで!」
嬉々として嬉しそうな疫病神さん。
そういえば、私の守護の存在、呪怨系って聞いたな…これか?
じーっと怪しむ目で疫病神さんを思わず、見つめる。
害は無さそうだけど…
「いやんっ!見んといてー」
前言撤回。
うっわ、早くこの場を立ち去ろう。
私はそそくさにトレーを返却し、店を出る。
…そして、なぜかついてくる。
「疫病神さんも一緒に来るの?」
「せやけど、あかんか?」
「いや、ええけど…」
嬉しそうな疫病神さん。
「嬢ちゃん、なんだかんだで嬉しいやろ?空想世界おらんくなって寂しいって嘆いてたもんな。わいがお兄ちゃんなったるからな!」
と、意気込んですらいる。
「なんかムカつくわ…この疫病神さん」
私の大好きなタイプとは結構離れてる気がする。
本当にどっから出てきた。このキャラは。
「疫病神さんやないよ、一応名前があるんやから〜当ててみ?」
当ててみって、分かるわけないやん…
それがまさかあの人だったとは思うはずもなく…