読んで下さる皆さん、♥、コメ、ありがとうございます✨
過去作品も♥押して下さってるみたいで、悶えながら書いています(←嬉しくて)
本作もお楽しみ下さい。
藤澤「あ!あの!この容姿のスタイルは、もと…大森と相談しながら、僕の雰囲気を生かしていこうって、大森の意見もあって…」
プロデューサー「…はぁ…また彼か…。」
今度は、明らかにイラついて呟いた。
プロデューサー「僕は君そのものを見ていたいんだよ。」
そう言って、握っている手と肩に回された手に力が籠もる。
ひぃやぁぁぁぁぁ!!!
身体全体で引き気味になるのを、肩に回された手が阻む。
藤澤「あの…ぁ…離して…」
振りほどこうとした時に、
若井「涼ちゃん、何してんの?…この人誰?」
若井が来てくれた。
隠しているけど、少し息が上がってる。ひょっとして、走ってきてくれたのかな。
その人はスッと僕から手を離す。
心底ホッとしている自分がいた。
藤澤「あ…この人はプロデューサーさんで、次の番組に出ないかってオファー下さって…」
若井は僕を引っ張って立たせると、その人との間に入り込んだ。
若井「藤澤に御用でしたら、事務所と大森を通して頂かないと困ります。個人的なオファーはルール違反じゃないですか?」
藤澤「!若井、失礼だよ!」
大きな力を持っているであろうこの人を敵に回したら、音楽番組の出演を制限されるかもしれない。音楽番組だって大切な発信の場だ。出られなくなるのは困る。
プロデューサー「君は…ギターの子だね。君の演奏も素晴らしいと思っている。君たち二人での番組を作ってもいいと思っているよ。」
若井にもあの爽やかな笑顔を向ける。今となっては少し恐怖を覚える。
若井「ですから、事務所と大森を通して頂かないと僕たちだけでは決められませんので。」
若井は僕を背中に隠して、キッパリと言い切った。
プロデューサー「君たちは歌の彼が決めた事しかやらないのかい?」
その人は唇の端を吊り上げながら言う。
プロデューサー「出演番組も、髪型も、容姿も、彼のいいなりじゃないか。彼は自分の理想の世界のために君たちを駒として使いやすいように型に嵌め、あらゆる事を、物を制限している。君たちが使いづらくなったら切り捨てるだろう。君たちはそれでいいのか?僕なら君たちの才能を…」
藤澤「何がいけないんですか?」
僕は若井の背中の陰から抜け出して言った。
若井「涼ちゃん?」
藤澤「僕は元貴の理想の世界をこの目で見てみたい。元貴の駒でいられるなんて、こんなに光栄な事はない。貴方は分かってない。僕は元貴の駒でいるために努力しているんです。彼の作った音楽は僕にしか表現できないと元貴に思わせるために。あらゆる制限だって、元貴の作る世界に必要ならそれは僕にとって制限でも何でもない。」
若井「僕たちがここまで大きくなってきたのは、大森の理想を追い求めた結果です。あまり…うちのブレーンを侮辱しないで下さい。」
プロデューサー「…君たち…。」
その人は静かに立ち上がり、
プロデューサー「歌の彼…大森君…会うとしよう…。今日の君たちの話もしたいからね。」
と、去って行った。
週末来たぁぁぁぁ!
投稿頻度上げたいと思います!
コメント
7件
若井さんヒーローすぎて…… どうなることやら
まぁた神作品出してるって😭😭
同じく週末きたぁぁぁぁぁ! 藤澤さん尊い。