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草原に巨大なクレーターができていた。その中心に立つ黒い鎧の男。
背中には大きな黒い翼。
目は赤く光っている。
男はゆっくり首を回した。
「ふーん」
ユウキを見つめる。
「お前が竜王を倒した人間か」
ミリアが小声で言う。
「すごい魔力……」
カイルが歯を食いしばる。
「今までの敵と桁が違う」
レイナは真剣な顔で呟いた。
「魔族の中でも上位」
「六魔将……」
六魔将ゼルグ
男は楽しそうに笑った。
「そう」
胸を叩く。
「魔神軍・六魔将」
名を名乗る。
「ゼルグ」
翼が大きく広がる。
その瞬間。
凄まじい魔力が草原を覆った。
地面が震える。
ミリアが一歩下がる。
「息が……重い」
カイルが剣を構える。
「この圧力……」
レイナが言う。
「竜王と同等」
少し間を置く。
「……もしかしたらそれ以上」
ユウキは静かに剣を握った。
魔剣グラムが淡く光る。
戦闘開始
ゼルグがニヤリと笑う。
「じゃあ」
拳を握る。
「始めようか」
次の瞬間。
消えた。
ユウキの目が見開く。
「速い!」
ゼルグはすでに目の前にいた。
拳が振り抜かれる。
ユウキは剣で受けた。
ドォン!!
衝撃が爆発する。
ユウキの体が後ろへ吹き飛ばされた。
草原を滑りながら止まる。
カイルが叫ぶ。
「ユウキ!」
ミリアも驚く。
「一撃で……」
ユウキは立ち上がった。
腕が少し痺れている。
小さく呟く。
「強い」
魔族の力
ゼルグは首を傾けた。
「今ので死なないのか」
少し笑う。
「さすが竜王を倒しただけある」
翼を軽く動かす。
「でも」
指を立てる。
「まだまだだな」
次の瞬間。
ゼルグの体から黒い魔力が噴き出した。
巨大な魔力の柱。
レイナが叫ぶ。
「危ない!」
ゼルグが手を振る。
黒い魔力が刃になって飛んだ。
無数の斬撃。
ユウキは剣を振るう。
「魔導融合斬!」
斬撃同士がぶつかる。
空中で爆発。
だが全部は防ぎきれない。
ユウキの肩に傷が走る。
血が飛んだ。
ミリアが叫ぶ。
「ユウキくん!」
ゼルグの余裕
ゼルグは笑っていた。
「へえ」
腕を組む。
「結構やるじゃん」
だが表情は余裕だった。
「でもな」
空を指す。
「竜王は所詮、野生の怪物」
目が鋭くなる。
「俺たち魔将は」
魔力が膨れ上がる。
「戦争のプロだ」
次の瞬間。
ゼルグが空へ飛び上がる。
そして手を掲げた。
巨大な魔法陣が出現する。
カイルが驚く。
「魔法!?」
レイナが叫ぶ。
「ユウキ避けて!!」
ゼルグが笑う。
「魔将魔法」
魔力が集まる。
「黒雷崩壊」
空から黒い雷が落ちた。
竜神の力
巨大な雷。
草原を焼き尽くす威力。
ユウキは剣を握り締めた。
「くそ……!」
その瞬間。
胸の紋章が光る。
グラムの声が響く。
『主よ』
『竜神の力を使え』
ユウキが答える。
「まだ完全に使えない!」
グラムが言う。
『今しかない』
雷が落ちてくる。
ユウキは目を閉じた。
深く息を吸う。
そして――
魔力を解放した。
黄金の光が爆発する。
ミリアが叫ぶ。
「またあの光!」
竜神覚醒。
ユウキの背中に黄金の翼が現れた。
雷と衝突する。
巨大な爆発。
草原が揺れた。
六魔将の驚き
煙が晴れる。
ユウキは立っていた。
黄金の翼を広げて。
ゼルグの目が少し見開く。
「……ほう」
笑う。
「それか」
指を鳴らす。
「竜神の力」
興味深そうに見る。
「面白い」
拳を握る。
「ますます殺したくなった」
ユウキは剣を構える。
「来い」
ゼルグは笑う。
「いいだろう」
翼を広げる。
魔力がさらに膨れ上がる。
「本気で遊んでやる」
空気が震えた。
ミリアが震える。
「まだ強くなるの……?」
レイナが小さく言う。
「これが」
ゼルグを見る。
「六魔将の力」
ユウキは剣を握り直した。
「だったら」
黄金の魔力が集まる。
「俺も本気でいく」
二つの力がぶつかろうとしていた。