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キュイ視点


ある朝のミーティング。

ギルドメンバーが集まる部屋に兄弟揃って入ると、部屋にはオスカーさんとヴァルター、そして女の子が立っていた。

オスカーさんが小さく「揃ったな」と言うのが聞こえる。

「オスカーさんその子は?」

僕はみんなが席についたのを確認してから疑問に思っていることを口にした。

「うむ。今日からうちのギルドメンバー心得になった。フィオという。」

オスカーさんからの突然の告白に驚きつつも、ある一点の言葉が気になった。

「「「心得?」」」

兄さんもリッシュも同じように疑問に思ったようで、揃って疑問を口にした。

「フィオは才能があり、私はそれを買っている。がしかしまだ幼い。ゆえに心得だ。皆もさまざまなことを教えてやってくれ。」

フィオと紹介された女の子は背格好と容姿からして10代前半くらい。幼さが残る顔立ち。

「僕はキュイ。このガストロミーでシェフをやってるよ。フィオちゃんこれからよろしくね。」

そう言って握手しようと手を出す。

僕の手を見つめたまま動かないフィオちゃん。

その様子を見ていたヴァルターが僕の手を握って「こうする」と短く話す。

その様子をまじまじと見つめていたフィオちゃんはヴァルターを真似して僕の手を握った。

「仲良くしようの合図だ」

ヴァルターがそう言うと、フィオちゃんはこくりと頷く。

「こんにちは。キュイ様。わたしはフィオと言います。これからお世話になります。」

と握手をしたまま深く頭を下げるフィオちゃん。

「顔をあげて? そんな固くならないで大丈夫だよ。呼び方もキュイでいいから。」

握手をしたままの深いお辞儀に思わずふふっと笑ってしまう。

フィオちゃんは下げていた頭を上げて僕を見た。

思わず笑ってしまったが、フィオちゃんにとっては不快だったかもしれない。

謝ろうかと口を開きかけるが、

「少しずつ頑張りたいと思います。それでもいいですか?」

フィオちゃんの言葉で口にしかけていた謝罪を引っ込めて、「もちろん。」と笑顔で答えた。

それからオスカーさん、ヴァルター、リッシュ、クーヘンにフィオちゃんは同じように自己紹介しながら握手をして回っていた。

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