この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません______________________________________
渡辺side
想像していたより大きな手が俺の尻たぶを優しく包み込んでくる。未だ自分でさえほとんど触ったことのない秘部に彼の指が触れるとビクリと肩を震わせて抗議した
『ちょ、こーじお前、そんなとこ…』
【え、男同士やったらここ使うんやで?】
『え、』
【俺嘘ついてへんからな笑】
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発端は数日前。俺がたまたまこの二人のそういう…それをね、見ちゃったことだった。二人して寝室に雪崩れ込んだのか知らないけど、防音の部屋のはずがうっすら人の声が聞こえてきてたから耳の良い俺はその声を追いかけてっちゃった。そしたらなんか、ラウールの部屋が半ドアで。覗いたらちょっとあの…ね、あれよ。今ならオブラートに包んで言える。致してた。
【ぁ、らうる、♡】
《…っ、ん、ふふ、気持ちいねぇ、》
ベッドの上で二人とも裸になってて、聞いたことがない音が鳴っていた。粘度の高い液体にまみれた肉塊がぶつかり合うような独特な水音。ラウールの背中が動く度に、甘くて今にも蕩けてしまいそうな康二の声が聞こえてくる。
【はぁ、♡ぅ…そこあかん、っぅあ”…も、わからん、あたま変、なる…♡】
《奥とんとんされるの好きだもんね、ぎゅーって締めちゃって。ほんと可愛い》
【は、っぁ、またイく、らぁう、らうる、♡】
《お、れも…イきそ……一緒にイけるかな、》
【ふ、ぁ…、んっ出してや、中、欲しい、】
何を言ってんのかはちょっとよくわかんなかった。どこに行くのかとか何が出るんだとか、そんときはしらなかったから。とにかく俺の知らない新しい何か…康二の反応を見る限り気持ちいいことなんだろうなって言う、漠然とした好奇心
【あっ、あ、っは、ゃ…、っイく、イッちゃ、ぅ~~♡】
《…、!…っく、ぅ…ぁ、》
ビクンと大きく康二の身体が震えて、それに呼応するようにラウールの背中がぶるりと震えた気がした。その後あの水音が聞こえることはもうなくて、ラウールが康二の頭を撫でながら優しくちゅーして、なんか話したりしてて二人とも幸せそうだった。何してんのかは全然わかんなかったけど、あまりにも二人が幸せそうで、これが多分大人の愛情云々ってやつだろうって直感的に思ったから康二に聞いてしまった。
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『なぁこーじ』
【お、しょぴから声掛けてくるとか珍しいやん!どないしたん?】
これ飲む?とかなんとか言いながら持っていたアイスティーを注いで前に置いてくれた。ありがたいけどそんな好きじゃねえんだよなこれ
『昨日さぁ、ラウールと何してたの?』
【昨日?デート行っとっただけやけど】
そこじゃねえよ。でーとぐらい俺だってしってる。その後が知りたいのに、なぜ彼は伏せるのだろうか。皆まで言わないとわかんないのかな。まあ察しはいい方ではないし、仕方ないっちゃ仕方ないのか
『いやその後、あのラウールの部屋でなんか裸になってたやつ』
【?!??!…っちょ、笑 なん、なんちゅーこと聞いてんねん笑笑】
丁度飲んでたところに俺はでかい爆弾を打ち込んでしまったみたいだ。大焦りしてむせてる。そんなに言えないようなことなのかな
『え何』
【いや、そのー…そもそもしょっぴーどこまで知ってんねやろ…】
『?』
その後セックスなるものが何なのかめっちゃ簡略化して教えて貰った。康二曰く大好きな人同士がお互いの気持ちを確かめるためにするらしい。あと人間のなんちゃか欲求ってやつの中にせーよく?ってのがあって、それを発散するためでもあるらしい
『ふぇー…』
【んで、でかい声で人に話すもんとちゃうから。気になることあったらこっそり俺に聞きにきてや笑】
『…それ、ってさ。どれくらい気持ちいいの?』
【…凄いこと聞くやん。どれくらいってムズいなあ、どっち側かにもよるし】
『こーじはどこ触ったら、どんな風に気持ちよくなれんの?』
【ん”ー……】
難しいことを聞いてしまっているみたいだけど、気になるんだもん。じーっと彼を見詰めながら返答を待っているとずっと持ちっぱなしだったグラスをコトリと置いて、やっと口を開いた
【…やってみる?】
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二人とも裸になってから膝の上に向かい合うかたちで乗せられて、優しく色んな場所に触れられる。お腹らへんを撫でたときが一番不思議な感じがした。へそかそれより少し手前の方で何かが疼くような感覚。まあほんの少しだったから無いに等しいんだけど
『ちょ、こーじお前、そんなとこ…』
【え、男同士やったらここ使うんやで?】
『え、』
【俺嘘ついてへんからな笑】
そんなわけねえだろって思ったけど、こんなとこで嘘つくようなやつじゃないし、他に何か入りそうなとことかないし多分本当なんだろう。何らかの条件下で男性特有のソレが立ち上がることは知っていたけれど、二人でするとなればお尻を使うだなんて。どうやるのか疑問に思っていると何かぬるぬるした液体でべちょべちょになった彼の長い指がつぷりと入ってくる。よくわからない異物感に思わず身を縮こめると、なんかそれがまずかったのか耳元で軽く怒られた
【こーら、力んだら入らんてさっき言うたやん?】
『でもこれ、どうしたらいいかわかんね、…』
【んー、ほんな俺の首に腕回して…】
痛かったり耐えられないくらいの違和感があったらぎゅってしてって言われた。よくわかんないけどそれならなんか出来そう。これが気持ちよくなるんかどうかは全然わかんないけどとりあえず彼に委ねてみようと身体を預けた
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数分前は違和感でしかなかったそれに、一瞬でも快楽を感じ取ってしまえばそこからこうなるまでに時間も労力も大していらなかった
『ぁ、♡っこーじ、なんでそこばっか、♡』
【ここ気持ちええんやろ?俺がどこ触って気持ちよくなっとんか、知りたい言うたんしょっぴーやんか】
『んっ、…そ、だけど…っうぁ、♡何か、変な感じ、』
【イきそ?】
中に入っている彼の指は気持ちいいとこを擦り続けているし、それに加えて前を扱かれているせいでぞわぞわする。背筋にピリピリと電流が走っているような感じがして、知らない何かが迫ってきている。勝手に揺れる腰は止められないまま彼にしがみついて情けなく泣き声を漏らすしか出来なかった。
『イく、って何、ちょ待っ、なんか来る、ゃ、やだ♡』
【我慢せんと出した方がええよ】
『…っぅ~~、ぁ”ッ?!♡っぃ、な、にこれ…♡』
【あ、ちゃんとイけたやん。偉い偉い】
自身の性器から白い液体が溢れるようにして吐き出されると、彼は身体が汚れることも全く気にせずぎゅっと抱き締めてくれた。生まれて初めての快感に震えたままの腕で彼を抱き締め返すと優しく頭を撫でられた。
【この液体が精液で、今のが射精って言うんは知っとる?】
『…?ん、それはこの前、知った』
【あ、これは知っとるんや。ほなセックスは?】
『それ、が、わかんない』
【今のが自慰行為ってのに当たるんな。んでさっき頑張って解したココに人の入れるとセックスになる】
『人の?』
【そー、昨日見えとったか知らんけどさ。ラウールのコレ、俺ん中入っててん笑】
照れたように笑いながら告げられた言葉にポカーンと呆気にとられる。何、他人のソレが中に入んの?え、無理じゃね。指だけでいっぱいいっぱいなのに。どゆこと?
『え、嘘だろ。ほんとに入んの?』
【入る入る、今日やったみたいに毎日解しとったら入るようになるで】
『…まじか』
涼太は多分、こういうの知ってると思うから。後は俺が頑張るだけかなあなんて思いながら俺の白濁で汚れてしまった彼の身体を拭いた
『…またいつかさ、誘いかたとか教えてくんね?』
【ええよ!って言いたいとこやけど、俺も誘ったことないんよ…】
『えっ……』
決行は5日後。二人で作戦を練る約束をした
コメント
2件
え!まさかラウこじにゆり組…?🫣