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「食うのかよこれ、もうおにぎりじゃなくてドロのかたまりだぞ?

いくら腹減っててもこりゃあ…」



『お腹壊しちゃうかも』



「ガタガタぬかすな、黙って食わせろ。落ちてんの全部だ!!」






エマがひょいっと口の中に入れてやると、バリッバリッと音を立てながら咀嚼し、ゴクンと飲み込んだぞろ。

先程より幾分か苦しそうだ。






「だから言ったろ?死にてェのか?」



「ゴブッ…あ…あのガキに伝えてくれねェか…!!!」



「何を?」



「"うまかった""ごちそうさまでした"…ってよ」



「!……はは!」



『…かっこい』






________________________






「ほんと!?」



「ああ!一つ残らずバリバリ食ってたよ、な?」



『うん、おいしそうだった』



「うれしいっ!」



「あの人…本当に噂通りの悪人なんでしょうか…」







おいしそうだった、はちょっとよく分からないがゾロと言う奴はコビーの言う通り確かに悪役には見えない。それは、ルフィもエマもそう思っているようだった。







「違うよ、だってあのお兄ちゃんは何も悪い事してないもの。

町のみんなは恐がってたけど、捕まったのだって私を助けるためにモーガン大佐の息子が飼ってた狼を斬っちゃったからなの!


それまでは野放しで狼が町を歩き回って、みんなすごく困ってて…!!」



「じゃあゾロが捕まった理由ってのは…アイツの飼い狼を斬ったってだけの事なのか」



『しっかりいい人だね』



「うん」



「そうか…!!それもそうですよね、彼の気性の恐ろしさはさておき賞金首を狙う事が罪になるわけありませんからね」



「悪いのはモーガン親子よ!!

少しでも逆らえばすぐ死刑で、みんなびくびくしてるの」







明らかになったゾロの所業。狼を斬ったことがいい事だったか悪い事だったかはさておき、ヘルメッポも自分が野放しにしていたから人のことは言えない。


そして女の子が言うには自分はゾロのおかげで狼に襲われずに済んだとのこと。

ゾロが賞金首でも、女の子にとっては恩人である。



そんなことを話していると、聞き覚えのあるウザったらしい笑い声がだんだんこっちに迫ってきた。







「ひえっひえっひえっひえ!!

頭が高ェっつってんだろ親父に言うぞ!!!」



「「「『!』」」」



「ロロノア・ゾロみてェに磔になりてェか!?

三日後にはゾロの奴を公開処刑にする!!みせしめだ、楽しみに待ってろ!!」







町人は頭を低くし迎えているようだ。






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