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「三日後?一か月の約束はどうしたんだ!!」
「なにィ?誰だ貴様、どこで聞いたズが高ェな」
ゾロの言う話だと、"一か月磔られたまま生き延びれば逃がしてくれる"と。
今のヘルメッポの話だと、全く約束と違うでは無いか。
「そんな約束ギャグに決まってんだろっ!!
それを本気にする奴も、また魔獣的にバカだけどな。ひえっひえっ〜」
「エマ、右な」
『うん』
二人の脳裏には先程のゾロの言葉が浮かぶ。
二人は同時に拳を振りかぶり______
______ヘルメッポの頬を殴った。
「「「「!!!!」」」」
「キャーーーーーっ!!!」
「エマさんっ!!ルフィさんっ!!」
「こいつクズだ」
『うん、ゾロは信じてたのに』
「やめて下さい落ちついて!!!海軍を敵に回す気ですか!!!」
ルフィもエマも昔の山賊を思い出す、ゾロの信用を裏切ったへルメッポに大激怒。
冷静になりながらも怒りを収めるのは不可能なようだ。
「決めたぞエマ、コビー!!」
「え?」
「…おれはゾロを仲間に引き込む!!!」
『うん、言おうと思ってた。もちろん大さんせー』
殴った二人を見て町人達はどよめく。
「や…やりやがった…!!あいつら誰だ!!」
「大佐の息子を殴りやがった…!!
モーガン大佐が黙ってないぞ!!!」
「二人とも!!こらえて下さい!!仮にも相手は海軍です」
『知ってる、でもこの人はだめだよ』
「何やっててもクズはクズだ!!」
二人分のパンチを受け、かろうじて気絶していなかったヘルメッポは海兵の人に起こしてもらいながら怒鳴った。
「な…な…殴りやがったな!!このおれを殴りやがったな!!
親父にだって一度も殴られた事ねェのに…!!
おれは海軍大佐モーガンの御曹司だぞ!!!親父に言いつけてやる!!!!」
「「「「!!!」」」」
『でもそれ、君じゃない』
「お前がかかって来いよ」
「ルフィさん、エマさんもやめてください!!」
コビーに止められながらも、またも殴ろうとする二人を見てヘルメッポは肩を担がれながら去っていく。
「おれを殴ったことを後悔しながら死んでいけ、お前らは死刑だ!!!
親父に殺されちまえ!!バーカ!!」
「あんな奴これ以上殴る価値もねェ」
『手が痛くなるだけだよ』
「いっちゃった」
エマは落ちていたルフィの麦わら帽子を拾い、被せながら話した。
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