テラーノベル
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この作品はご本人様と何一つ関係ありません
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それでは楽しんでいってください!
葛葉さん視点。
俺の手を引いて歩いていくイブラヒム。映画の時間が長かったのと出かけたのが遅かったせいで空はオレンジ色に染まっていた。夕日に照らされるイブラヒムはかっこいいと言うより宝石のようで見惚れてしまう。俺の大好きな瞳もどこか儚げで美しかった。
『俺の顔なんか付いてる?』
「イブラヒムって宝石みたいだよな。」
『いや、なにそれ。』
にこっと細められた瞳を飾るまつ毛は長くてしっかりとしていた。綺麗だ。
『そんな事言ったら葛葉だって宝石だよ。』
くいっと優しく顎を引かれお互いのおでこが合わさる。アニメや映画のワンシーンみたいだ。時間が止まった気がする。俺の心臓の音だけが聞こえて時間が進んでいることを教えてくれる。いつもはよく回る口も恥ずかしくてパクパクと動かすだけになってしまう。照れ隠しの言葉も出てこなかった。
『耳まで赤いじゃん、可愛いね。』
最後に耳を撫でて離れていくイブラヒム。数ヶ月前まではふざけ合う友達だったのに今ではこんなに甘いやり取りをしてる。恥ずかしいけどそれ以上に楽しくて幸せだ。
『ん、ついたよ。』
「えっ?……えぇ!!」
イブラヒムが指を指したのはホテルだった。
『びっくりしすぎだろ笑。』
大きなホテルに案内される。イブラヒムが受付の人に予約していた者ですと言っているのが聞こえて思考が停止する。いつ予約したんだろう。そもそもこんなに高くて人気の所をどうやって予約したんだ?それだけじゃない。
「俺が行ってみたいって言ったホテル?」
『そうだけど。嫌だった?』
呑気にソファーを触っているイブラヒムに言いたい事や聞きたい事は色々あるけど言葉にはせず思いっきり抱きついた。
イブラヒムさん視点。
ソファーに荷物を下ろす。ふかふかで汚れ1つない生地を触って堪能していると後ろから葛葉の細い体が背中を包みこんだ。
「イブラヒムありがとう!嫌じゃないよ。俺すごいすごーい嬉しい。」
目をキラキラと輝かせている葛葉を見てやっぱり葛葉の方が宝石だなと考える。こんなに喜んでくれるなら毎日でもここ予約しようかな。ホテル生活もそれはそれで楽しそうだし。良いかも知れない。何ならこのホテル風の家を建てようかな。模様替えでもいいか。
『喜んでくれて良かったわ。』
葛葉の方を向いて正面からハグをする。葛葉からは甘ったるいキャラメルポップコーンの匂いがした。でも嫌じゃなくてむしろ嬉しいし心地良い。きっとこれは葛葉からしてる匂いだからなんだろうな。ローレンとか湊だったら引きはがしてる所だったわ。
「でもここ高くなかった?」
『元石油王を舐めないでもろて笑。』
「やっぱ恋愛するなら石油王だよな!」
『金目当てやめろww』
2人でソファーに腰掛ける。少しとはいえ歩いた疲れで足が溶けるんじゃないかってレベルでぐったりする。ソファーありがとう。ソファー作ってくれた人もありがとな。そのまま、寝そうになった所でばっと起き上がる。それなりに良いところだから風呂とか入りたい。金は余るほどあるけど楽しみたいし元を取りたい。うん、それが1番ある。一応高かったしな。
『葛葉、風呂はいろ。寝るなって💦』
「んぇ……。」
葛葉が起きない。骨がないのかな。体がグネグネしてるんだけど。スライムみたい笑。
『風呂一緒に入ろ?起きて。』
「んぅ…抱っこして?」
『ありゃりゃ、寝ぼけてんね。』
両手を広げて目をシパシパさせている葛葉をお姫様抱っこする。大きな風呂に行きたかったけど部屋の風呂でいっか。葛葉がこんなんじゃ行けないしな。よっぽど眠いのか落ちそうになる葛葉に苦笑いしつつ脱衣所に向かった。
はい。
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以上きい。でした(*‘ω‘ *)
コメント
5件
うわあああ、、やばい。抱っこって可愛すぎるだろ!!!イブラヒムもイケメンすぎな!!
抱っこ🥲🥲ぱむちい...🥹耳撫では良すぎるいぶさん...