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僕は未来が見える。
そして僕には、大切な人がいる。(以後、彼と記す)
彼は、なんの能力も持たないけど。
体質かなにかでよく不幸を招くらしい。
それにその不幸は命に関わる可能性もあるからいつも苦労しているんだって。
だから僕が、彼を不幸から助けてあげるんだ!
【×月○日、高速道路で後ろから車にぶつかられ、自分は軽症で済むが、もう1人は重傷を負う。】
未来が見えた。
【交通事故】らしい。
だから僕はバスに乗るのも、自転車も、信号機を渡る時も、車道側を歩く時も気を配っていた。
でも交通事故なんて起きなかった。
もしかしたらもう交通事故の未来は回避したのかもしれない。
だから穏やかな気持ちで彼とドライブに行くことが出来た。
今日×月○日は彼と会った初めての日、だから彼と初めて会ったところまで行くことにした。
そのためには高速道路を通る必要があったから少しヒヤヒヤしながら行った。
ドンッ…と、とてつもなく重たい衝撃を後ろから感じた。
気づけばエアバッグが起動していた。
どうやら後ろからトラックがぶつかって来たらしい。
幸い僕は片足の捻挫と腕がしばらく思いっきり動かせないくらいの傷だそう。
ただ、一緒に乗っていた彼は、当たりどころが悪かったのか、左腕と左足が約1ヶ月は動かせないそう。
…もしかして、交通事故ってこのことだったのかな。
そしたら…僕のせいで、彼はボロボロに…。
考えるのはやめよう、兎に角回復に専念しなくては。