テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
友達が先帰って
カラオケのエレベーター降りとる瞬間、
スマホ握りしめてる自分に気づいて、
「……はやすぎやろっ」
って一人でつっこむ。
まだ何も来てへんのに、
画面つけて、
消して、
またつけて。
(送るん早すぎたら必死やと思われるよな)
(でも送らんのも、不自然ちゃう?)
結局、なんも送られへんまま家着いて。
ソファ座って、
さっきの笑顔思い出してもう一回ため息。
(なんなんマジで…)
(あの笑顔は反則やろ、っ…)
その時、
ピロン。
通知音。
心臓、びくってなる。
──しらはく
「さっきはありがとうございました😖」
隣って分かって、ちょっとびっくりしました笑」
……あかん。
可愛すぎるやろ。
すぐ返したいのに、
変なこと打ちそうで一回深呼吸。
「こちらこそです!
歌、ほんま上手でした」
送信。
既読、すぐつく。
(はや……)
「ありがとうございます!
あの、よかったら今度一緒に歌いませんか?」
スマホ見ながら、
声出んくらいニヤける。
「ぜひ。
次はちゃんと挨拶してからですね笑」
そこから、
ぽつぽつ会話が続く。
好きな曲の話。
カラオケの十八番。
仕事のことは、まだぼんやり。
でも、
一つひとつの返事が来るたび、
胸の奥があったかくなる。
寝る前。
「今日はもう寝ますね」
って来て、
「おやすみなさい」
って返して。
画面暗くなったのに、
しばらくスマホ置けへん。
(次、いつ会えるんやろ)
勇気出して、
送る。
「次、いつ空いてますか?」
送信してから、
後悔しかける。
(重いかっ…?)
(早すぎ?)
数分後。
「来週の夜なら大丈夫です!」
……よっしゃ。
思わず、
「……よし」って声出た。
その夜、
ベッド入っても全然寝れん。
次会う時、
何着て行こ。
どんな話しよ。
変に思われへんかな。
なんかおもろいこと言えるかな。
まだ何も始まってないのに、
もう、会う前から大事な存在になりかけてる。
「……2回目、…」
「でも、今日はカウント無しやから1回目か??」
天井見ながら、
小さく笑う。
このソワソワが、
恋のはじまりやってこと、
その時はまだ、はっきり分かってなかった。
コメント
1件
神。