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※カントリーヒューマンズ、政治的意図なし、アメ日、第一話は最後以外物語に関係ないです。明るい人こそ暗くあって欲しいというただの癖です。長すぎるので暇な時に読みましょう。
俺は昔から人に好かれていた。顔も運動も才能も会話力も空気の読み方も全て完璧になるように努力したから。生きていくなかで人に好かれるのは得しかない。まぁ妬まれたりするけれどそれは身の程を知らない滑稽な奴しかしないので何も考えるまでも無い。でもそういう奴に限って「いつも笑ってて幸せそうでいいな」とか「苦労した事なさそう」とか言ってきやがる。もちろん俺も大人に理不尽な怒りもぶつけられる。この年にもなったら誰でもある程度の苦労と理不尽を受けてきただろう。なのにアイツらは俺のことを全てわかった風に言う。いつも見下してくる。だから嫌いなんだ。人間なんか信じたくないし関わりたくない。でも一人では生きていけないのは痛い程知っている。どんなに親が嫌いでも家出なんか何もない子供にできっこない。従うしかない。一緒に過ごした小さい幸せな時間が記憶の破片として他よりも力強く残る。人間を心の底から嫌えないのも、愛してしまうのも仕方のないことと知っている。あんな事言ってくる奴よりも心が綺麗な人もいる。でも結局は人生の中で自分にとって損か得かなだけだ。誰もが自分中心に回っている。それは今までの経験から学んだ事だから如何なる時でも忘れずにいたい。そうしたら無駄に傷つかない。
そう思ってたのに。
歳を経れば経るほど、頭が良くなればなるほど考えなくてはいけないことが増えた。皆が望むものが増えていく。こういう時なんて言えば気まずくならないんだ。どう言えば中立的に聞こえるんだろう。あの時嫌味に聞こえただろうか。俺は嫌味なんか言いたくないから真っ直ぐ受け取って欲しかったのに。そんな事言う奴だと思われていたのかな、とか。
小さな失敗をする度に何倍も惨めな感情を起こさせた。完璧になりたいあまりプライドを高めすぎたみたいだ。
布団の中でいつもこれの繰り返し。夜なんか特に気分が下がる。太陽がある時間はあんなにも輝いてポジティブになれるのに。辛さは増すばかり。猫被りなんて息苦しいけど素の自分を愛してくれる人なんて絶対にいない。メリットも何もないし。
…やっぱり俺って捻くれてる。
でもこんな俺を心の底から好きだと言ってくれる人がいるんだ。そいつは日本っていうんだが、見た目も品があって可愛い。だけどそれを上回るぐらい性格が良いんだ。気遣いはできるし、それも嫌に厚かましくない。俺によくカッコいいだとか好きだとか微妙に照れながら頑張って言うんだよ。可愛すぎてこいつの事好きにならない理由がない。日本は俺のことを恋愛的に見ているのか分からないが明らかに両思いだろ?でも
俺は日本に避けられてる。
それは
アイツの好意に応えたから。
前の小説でもなんだけど、アメリカみたいな明るいキャラが闇深いのめちゃ癖だーー!恋愛回避型も二次元だととても癖ですが、現実だと辛すぎる…