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第21話、読み終えたよ。正源さんの変わりようが、めっちゃ生々しくてヒヤッとしたわ…。最初はロボット供養っていいことしてるなって思ってたのに、金に目がくらんで高級スーパー通いやラウンジ通い、挙句にババアに「お布施20万」って追い返すとか、怖すぎる😨 総本山からの呼び出しでどうなるんだろう。この展開、風刺が効いててグッときた。続き、めっちゃ気になる🔥
寺の金回りが良くなっていくにつれて、正源の言動は徐々に変わっていった。それまで僧侶らしくあらねば、という気負いからツルツルに剃り上げていた髪を伸ばし始めた。
日々の食事の買い物も、ナンチャラ銀座と自称する地元の商店街を素通りして、高級スーパーへ行くようになった。以前は見向きもしなかった高級食材を気軽に買うようになった。
会社勤めの頃の習慣もぶり返し、夜な夜な高級ラウンジバーへ通うようにもなった。ラウンジのコンパニオンの着飾った女性たちは、すぐに正源がネットで有名な「ロボットを供養してくれるお坊さん」である事に気づき、愛想を振りまいた。
「ねえ、住職さん、ロボットの供養ってどれぐらい稼げるの?」
そう訊いて来た若くて美人なコンパニオンに正源は高級シャンパンのグラスをぐいぐい飲みながら笑って答えた。
「ま、坊主丸儲けってやつだな。人間様のご供養と違って楽なもんだし」
「きゃあ~良いわね~。ね、今度から私指名してよ」
「おお、何人でも指名してやるぞ。金ならあるからな」
秋がすっかり深まった頃、いかにも庶民的な服装の高齢の女性が、正源の寺の門の外に立っているのに気づいた。女性が入っていいのかどうか、ためらっている様子だったので、正源から声をかけた。
「何かご用でしょうか?」
女性は遠慮がちに境内に入り、庭に立ったまま話を切り出した。
「あの、こちらでロボットを供養してくださると聞いて参りましたのですが」
すっかりビジネスライクな口調が染みついていた正源はニコリともせずに答えた。
「はい、承っておりますよ。どんなロボットですか?」
「いわゆるペットロボットなんですが。犬に似た形の」
「ああ、構いませんよ。お布施は最低二十万円いただきますが、それでよろしければ」
「えっ? そんなにかかるんですか?」
正源は途端に不愛想な表情になって言った。
「そりゃ、坊主と言えど霞を食って生きてるわけじゃありませんからね」
「そんな金額は今の私には……何とかなりませんでしょうか?
正源は舌打ちしそうな口調で答えた。
「なりませんね。お布施を用意できないと言うならお引き取りください」
女性はしょんぼりした様子で、寺から去って行った。
十二月の始め、正源の寺に封書の手紙が届いた。今どき紙の手紙とは珍しいなと思いながら、事務室で封を切り中の書面を読んだ正源は、険しい顔つきになった。
それは正源の宗派の総本山の寺院からの呼び出し状だった。一週間後に正源自ら総本山の寺院に出向いて、最近の活動について直接口頭でお師匠様たちである高僧の面々に説明をしろという内容だった。
正源はスポーツ刈り程度に髪が伸びている頭を掻きながらブツブツとつぶやいた。
「総本山から呼び出しってどういう事だ。ロボット供養に何か問題でもあると言うのか?」