「 やめろマイキー !! 」
マイキーと花垣が死んでからというもの、梵天は段々と経済が回らなくなっていった。
˹ 梵天の首領と思われる白髪の男が飛び降りて2ヶ月、梵天による被害は劇的に減り … ˼
事務所備え付けのテレビから聞こえるニュース。俺はデスクにあったリモコンを取り上げ、電源を切った。
「 梵天の首領が消えた今、社会はさぞかし平和だろうな 」
隣でパソコンの画面を睨みながら、俺の同僚であり梵天の幹部である九井はボヤいた。画面を覗いてみると、梵天の稼ぎと思われる棒グラフが表示されていた。丁度2ヶ月前から数字がズンと下がっている。
「 ボスは居ねェわ 、稼ぎは減るわ 、梵天も潮時だなぁ 」
苦笑しながら話す九井を傍に、俺は最後の仕事を片付けた。
「 梵天も潮時かぁ ~ 」
俺はずっとマイキーの傍にいた。マイキーが闇に堕ちても、俺は離れなかった。マイキーが選んだのは修羅の道だった。俺はマイキーがその道を踏み外さないよう、今の今までNo.2として支えていた、つもりだ。
だがそのマイキーはもう居ない。マイキーが存在しない梵天はもはや、俺にとって無意味だった。
ならば 、
「 今行くぜ 、 マイキー 。 」
カチャ
まさかコレを自分に向ける日が来るとはな
バン 。
俺が引き金を引いたと同時に、辺りに銃声が響き渡った。
主からのお話
マイキーが居なくなったあとの梵天を書きたくてノリで書きました。この後サンズには転生してもらおうかと思ってます。
コメント
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ヤベェこれが運命というやつか☆