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<瞳>


いきなりの「結婚しよう」発言からまた怒涛の日々が続いた。

宇座からの示談金、松本ふみ子からの誓約書。

沼田真子からは高級茶葉セット、螺鈿が嵌め込まれた木製の小さな茶筒が3つ、飲み比べると苦味や甘味が違っていて楽しかった。


そして凌太が両親に挨拶をして婚約が決まり凌太の親となる祖父母と食事をした。


庭付きの凌太の実家には及ばないがそれなりに大きな家を購入してリノベーションをすることになった。

そこにはキャットウォークや犬の足洗い場まで作る予定だ。

理想の家族をここで二人で作っていく。

入籍は春に、社長に就任する事で忙しくなる事と、お披露目は必要だろうということで披露宴は6月になった。

本当は2回目だからあまり大事にはしたくないが甲斐に嫁ぐというのはそういうことかもしれない。


まぁ、1回目は披露宴はせず友人達との食事会だったけど。


「クリスマスはこの部屋で簡単な食事を作ってお正月は二人用の小さなお重を用意して、このマンションでの思い出を作ろう」


怖い思いもした部屋だけど、だからこそ楽しい思い出を作ってからこの部屋を卒業したかった。


「瞳が良いならそうしよう」


そんな話をして来週はクリスマスという頃、ラインにずっと忙しくて忘れかけていた人物からメッセージが入った。




[久しぶり、少し話をしたい]



今更な感じは否めないが、ここでもう完全に終わらせようと思ってラインの通話ボタンを押した。



『電話をかけてくれてありがとう』


「随分前に父さんから話があったと思うけど?」


『そう・・なんだけど。なんか母さんがごめんな』


「ねぇ正人、それを言うならお母さまがうちに乗り込んできた当日か翌日にいうセリフじゃない?結局、そう言うところは変わってないのね」


『ちが・・・その、あの翌日の夜に父さんから話を聞いて、しばらく連絡をしないほうがいいと思ったから、それで今やっと連絡できたというか』


言っている意味がわからない。

そもそも、しばらくじゃなくて二度と連絡をしないの間違いじゃないのかな?


「それで今頃、連絡をしてきたのは?」


『すごく反省した。もう二度と裏切ったりしないし、瞳を優先して考えるようになったから、また一からやり直したいと思ってるんだ。いきなり再婚とはいかなくても再婚を前提に付き合おう』


どうしてそうなった??


本当に「自分勝手だね。私たちはもう完全に終わったの」


確かに凌太は女にだらしがなかった、だけど付き合っていた時は他の女はいなかった。残像はあったけど。


だけど「正人は結婚している時に裏切ったんだよ。その後のお母さまの暴走も正人が正しく話を伝えていなかったからだし、不倫がわかったあの時、私の両親に謝罪もしなかったよね。それに、再婚するの。もちろん正人じゃないよ。だからもう二度と連絡しないで、このIDもブロックするから。正人も次に進んで幸せになって」


『なっ・・・えっ?・・ひと・・』


通話を切るとラインも電話もブロックした。



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