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「おはようございます!」
今日も僕はこのお店で働く。
首輪と共に、
「おはよう」
「昨日はありがとうございました」
僕は店長に感謝の気持ちを伝える。
店長は慰めてくれた上に仲直りまでさせてくれたんだ。
「仲直り出来て、良かったね」
「はい!」
カランカラン
「いらっしゃいませ」
「ブラックで」
「あ!唯月さん!」
「なぁ、店長っているか?」
唯月さんは店長を呼んでいる。
何故だろうか?
もしかしたら、お礼を言いたいのかな、
そう思い、僕は店長を呼ぶ。
俺は陽向に店長を呼んでもらう。
「はい、どうされましたか?」
「この後、話って出来ますか?」
俺は聞く。
気になることがあるからだ。
「話なら今聞きますが」
「お前も何のことか分かるだろう?」
「分かりました、では午後10時にここで」
「店長、お疲れ様でした!」
「はい、また明日」
陽向くんが帰って行った。
現在、7時
約束の時間まで2時間
ミルのお手入れでもしようと思い、俺はその場を立った。
約束の時間になった。
カランカラン
「いらっしゃいませ」
「こんにちは」
唯月はカウンター席に座る。
「コーヒーでも飲みながら話しましょうか」
「ありがとうございます」
俺はコーヒーを淹れる。
普段のように丁寧に、
「どうぞ」
「ありがとう」
唯月はとても落ち着いている。
俺はその態度に腹が立つ。
「この時間にここに居ていいんですか?」
「どういうことですか?」
唯月はコーヒーを飲みながら、落ち着いた声で言う。
「陽向くんが待っているでしょう?」
「残念ながら、まだ一緒に住んでいないんですよ」
唯月は変わらず冷静に返答する。
その返答には余裕と皮肉が感じられる。
「本題についてですけど」
「俺は諦めませんよ」
俺は唯月に向かって強気に言う。
「なんでですか?」
唯月のさっきまでの余裕さは少し欠け、焦りが見える。
「好きだからですよ、あなたよりずっと前から」
「どうすれば諦めてくれますか?」
どうすれば……
きっと、諦めることは出来ないだろう、
それでも、
「きっと、あなたと陽向くんが、幸せになってくれたら、俺は幸せだと思います」
「それで、諦めることはできますか?」
俺は自分のコーヒーを淹れながら言う。
「出来ません」
俺は一呼吸置いてから話す。
「好きな人が幸せならいいんです」
「それは諦めるということですか?」
「あなたがそう思うならそういうことです」
唯月はコーヒーカップを机に置き、財布からお金を出す。
「では、帰ります」
「はい」
唯月は扉の前に行く。
「今まで、陽向をありがとうございました」
そう言い、唯月は出て行った。
これで良いのだろうか。
俺はβだ。
でも、αに間違えられることもあって、もしかしたら陽向くんに釣り合うかもと思っていた。
陽向くんが選んだ人はαだ。
それも強力な、
諦めきれない、諦めないと、
そうやって、思考がまわっていく。
唯月さん、
陽向くんをよろしくお願いします、