nmmn,fwakになります!
最終回です。
※地雷の方はご注意ください。
※ご本人様とは一切関係ありません。
akn→『』
fw→「」
です。
どーぞ!
「…あきなを傷つけたくなかった」
『……え…?』
「俺なぁ、あきなのこと大好きなんよ。ほんまにあきなが想像する何倍も大好きでさ、」
ふわっちが目を合わせて話してくれる。
「だから、誰よりもあきなを大切にしたくて。なのに前辛い思いさせちゃったでしょ…?やから、触れへんようにしてた。それが1番いいって勝手に思っちゃったんよな。でも、結局あきなの事こうやって傷つけて、悲しい思いさせてたらなんの意味もないやんな。……ほんまにごめんな。あきなの前ではかっこよくいたかっただけなんやけどなぁ…。」
「……俺のこと、嫌いになった…?」
自嘲的に笑いながらそう言うふわっちの声は、
俺と同じように悲しそうに震えていた。
ふわっちもふわっちで俺の事を思って、悩んで、苦しんでたんだ…。
と、思ってたらいつのまにか俺もふわっちを抱き締めていた。
『ううん、ならん。なるわけないやん』
「……ほんまに?」
『うん…なれないよ。…ごめんねふわっち。俺こそなにも分かってなかった、』
「あきなは謝らんといてよ。ただ俺が大人じゃないだけなんやから。…ごめんね」
俺の涙を拭いながらふわっちが困ったように笑う。
でも、なんでなんかな。
笑ってるけどやっぱりどこか悲しそうで。
ふわっち…、ふわっち。
俺もふわっちに話したいことあるよ。
一旦自分を落ち着かせてから話し始める。
『あのね、俺ね、』
「うん」
優しい相槌が聞こえる。
『ふわっちと初めてした時、正直怖かった。痛いとかよく聞いてたし、しかも俺…その…さ、…スるの自体初めてやったから…。』
「うん、」
『けどね、俺めっちゃ幸せだったよ。確かにちょっと苦しかったりとかはしたけど、ふわっちがずっと優しくしてくれたからほんまに幸せだった。辛いなんて全然思わなかったよ?全部ふわっちのおかげ』
『俺の初めてがふわっちでほんまに良かった』
「あきな…」
今度は俺がふわっちの背中を擦る。
ふわっちのことが大好きなんだって伝わるように。
『だからね、ふわっち』
体を離して、顔を合わせながら言う。
『初めては幸せを沢山教えてもらったから…もう、いいよ?…俺、痛くても平気だよ?』
ふわっちが目を見開いて驚いてる。
うわぁ…、言った後に気づいたけど、めっちゃ恥ずいこと言ってるやん。やばいわこれ。
てか、なんで俺ふわっちの目見ながら言った?
普通に抱き締めたまま言えばよかったやん…。
でももういいか。これは俺の本音やし。
ふわっちに伝えたいから。
「えっ…え、で、でも、あきな、」
珍しく動揺するふわっち。
そんな彼に、
『そんなこと出来んのふわっちしかおらんやろ』
悪戯っぽく笑いかけた。
すると、それを見たふわっちが、ははって笑って
「……ほんまにええの?後悔しても知らんよ?」
って。
俺にそう言うふわっちは、さっきの儚さを持ったふわっちじゃなくて、いつもの……俺を抱く時のふわっちに戻っていた。
あ、やばいか?煽りすぎたか?なんて思ったりして。
『ふわっちと付き合ってから後悔したことなんてないし』
少しだけ怒ってる風に言うと
「愛してるよ。明那」
と言って、今度は幸せそうな、嬉しそうな顔で笑った。
ふわっちに優しく手を引かれベッドに誘われる。
ゆっくり押し倒され、不意に目が合ってドキッと心臓が跳ねた。
多分これから先も、俺がこの顔に慣れることはないんだろうな…。
そのまま、上にいるふわっちに手を伸ばす。
『俺も愛してる。ふわっち。』
ちょっとだけ不器用で愛おしいあなたへ。
―完―
コメント
6件
小説でここまで感情移入したの初めてです✨️素敵な作品をありがとうございます🥹🙏🏻💖
読み切った後の満足感が凄すぎる、、、幸せすぎて涙が😭 書いてくださってありがとうございます‼︎
本当に作品全てしっかりした話の構成で大好きです!