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転校生が轟くようなイケメンだった件
(前編)
注意
▫潔世一 夢
▫モブ出てくる
▫設定ぐだぐだ(変更あり)
▫成志 須戸 → なるし すと
▫池目逸 先輩 → いけめそ 先輩
▫面倒だから前後編
𝕤𝕥𝕒𝕣𝕥
『お前ってさー、ほんとに面食い?』
クラスの仲の良い男子生徒が、そう聞いてくる
そんな男子生徒に私は
「もちろん。ちょー面食いだよ」
と話した。
そう、私はめっっっちゃ面食いなのだ
それはもう、ものすごく。
私は小さい頃、イケメンどころか男子にすら、なんなら人にも興味がなかった。
だから友達は少なく、そして私に話しかけてくれる人などいなかった。
そんな時、母が私に少女マンガを読ませた。
そこにでてきた人達は、イケメンだし、かっこいいしで、私はすごく感動した。
それから私は、絵柄が好きな少女マンガは全て買い占め、そのイケメンを拝むようになった。
こうして私は、面食いになったのである
『ほんとにそうかよ?
だってお前、イケメンに告白されてもビクともしないじゃん』
「いやその言い方やめて」
『ごめんって 笑
でもこの前2年の池目逸先輩に告白されてたじゃん』
「あんなの中の下だよ」
『ひっでぇな 笑』
男子生徒はけらけらと笑う
しょーがないじゃん、イケメンに見えなかっただけだし
『だいたいお前さ、2次元好きすぎなんだよ』
「何が悪いのさ」
私は男子生徒をムッと睨みつける
『いや悪かねーけどよ
2次元はイケメンすぎんのがいっぱいいるけど、ここにもイケメンいるじゃねーかよ』
「?自分がイケメンだって?
自己肯定感が高いんだね」
私がそう言うと、男子生徒はすぐ訂正する
『ちげーっての
ほら、成志とかイケメンじゃん』
彼の中のイケメンは同クラの 成志 須戸 らしい
まぁあんなのに私はなびかないけどね
「まぁマンガのモブキャラ辺りかな」
そーいうと、遠くから成志の悲鳴が聞こえてくる
どうやら私たちの会話が聞こえていたらしい
まぁアイツナルシストだし、悲鳴も普通に上げるか
『あ、そーいや話変わるんだけどさ』
男子生徒は私を見て言う
『今日転校生来るらしいぜ?』
「えまじで?」
朗報すぎる
でもまぁ…
「イケメンじゃないんだろうなぁ…」
私がそう呟くと、男子生徒はまたわらう
『お前ほんっと失礼だよな! 笑』
「何それ、どーゆー意味??」
私は男子生徒にデコピンしてやった
『いっっった!
お前のデコピンいてーんだよ!』
「ざまーみやがれ!笑」
すると、ガラガラ、と教室のドアが開く
『よし、ホームルーム始めるぞー』
先生の呼びかけでみんなが自分の席へ座る。
そして、先生の長い話が始まる。
やだなー、先生の話、長いしどーでもいいんだよね
そんなことを考えていると、やっと先生が転校生の話をしだした
『はい、今日は転校生が来る』
『うぉぉ!!』
すると、クラスの人達は盛り上がって拍手をしだした。
私もそれに合わせて拍手しておく。
『じゃあ、出てこい』
…転校生かぁ…
私はさっきの男子生徒が言っていたことを思い出す。
成志はイケメンかもしれないけど、少女マンガ好きの私には低レベルに見えてしまう
私はボソッと呟く
「転校生も成志の100倍だったらなぁ…」
ガラガラッ
という音と共に転校生が入ってくる
さぁ、結果やいかに
『ど、どうも…
えっと、潔世一です
よろしくお願いします!』
…うそだろ
『1億倍じゃねーか…』