「葵またデスゲーム?」
「え?あ、うん、せやけど、どしたん?」
「たまには違うジャンル読まないのかなぁ〜って」
そう言うと天さんはスマホを覗き込む。
「いや、読もうと思った、けど、面白そうな題名のデスゲーム漫画があったんやからしゃーない、()」
「いや漫画のジャンルの欄にデスゲームって書いてるけど」
「黙れ()」
「ハ?」
「せっかくやし天さんも読むか??()」
そう言えば天さんはスマホを覗き込むのを止めて
「いやいい」
と断ってきた。
「天さんに似たキャラとかおるんやけどなぁ、」
そう言えばまた、天さんは興味を示しスマホを覗き込んでくる。
「ん?どのキャラ?」
「こいつ」
そう言って見せたいキャラを拡大すればそのキャラが細かく見えるようになる。
「うわホントじゃん想像以上に似てる」
「やろ?」
「こんな似てることあるんだねぇ」
そう言いながら画面から目線を外す。
「まだ読み始めだから序盤も序盤やけどねぇ、最初の犠牲者がでるっていうお決まりのとこ」
「あー、The王道の奴、」
「そそ、」
「今の所それ面白そうとか思ってるの?」
「んー、今の所はまだわからんなぁ、基本最初に誰か死んで皆気を引きしめる的なのやから」
それを言ったと同時、何故か、視界がぐにゃりと歪んだ気がした。
「はッ…、?」
「葵、どうし…、」
そう言うと天さんもそうなのか「…きもちわる、」と小声で述べている。
きっと自分だけ、と勘違いしているのだろう。
自分もだと、教えたいが、気持ち悪く言うのは後にしようと思いながら目を瞑る。
数分たつと、異変に気がついた。
天さんしかいないはずのこの空間、そこで、見知らぬ声ばかりが響いていた。
「…、?」
目を開くと、驚くことしか出来ない光景。
「…あの漫画の…始まりの場所…、?」
ぐるっと周りを見渡せば、天さんの姿を見つけ、駆け寄る。
「葵!!ここ何処ッ!??」
「天さん、これおもろそうな事多分、起きるわ、w」
そう言ってすぐ、目の前にうっすらと正方形の物が4つ浮かび上がってきた。
「…、?」
「やっぱりやん」
正方形の物が4つともくっきり見えるようになると、その上の文字も認識できるようになる。
赤、青、黄色、緑とそれぞれ書かれた正方形。
その正方形4つの上には文章が映し出された。
『1つ、選びましょう 0/1000』
自分は迷いなく、赤を選択する。
「葵は何選んだの?」
そう天さんが自分に話しかけてきた為、
「赤やね、天さんも赤選べばど〜?」
と助言しておく。
「他の色じゃダメなの?」
「え〜けど、緑はやめてな?」
「ふ〜ん…、赤でいっか」
天さんが選択し終わった後、文章を見ていくと
『1つ、選びましょう 734/1000』
『1つ、選びましょう 786/1000』
と高速で増えていく。
そして1分も立たない家に、数値が1000/1000となった。
「さ、何人死ぬかな」
そうボソリと呟くと天さんは「え、死ぬ??」と答えてきた。
聞こえていたようだ。
すると、いきなり辺り一帯に
『みンな選タく終わッタみタいだネ!』
という変わった口調の声が響き渡った。
『じャ、ケっ果を発表シま〜スッ!』
そう言った途端、手にそれぞれ文字が表示される。
赤、青、黄色、緑。
それぞれが選んだものだろう。
勿論自分の上には赤。
そして天さんも赤だった。
『1ツしか無イ、当たリを引キ当てた幸ウんサンは〜?』
と元気な声が響いた途端、
目の前の人や、色んな人の頭と胴体が、切断され、一瞬にして辺りが赤色に染まった。
『緑イろさンで〜スッ!!』
「ぇッ…!?」
「やっぱりやん…!!」
楽しさと怖さが混じりあったこの感情はなんと表すのか自分は知らない。
けど、ひとつだけ知った事があった。
自分の今の恐怖より、楽しいが勝つ。
『アたりヲ引キあてタ幸運ノ方にハ〜!』
1番、目立っていたステージに1人の人物が現れた。
『片道のジ獄行キ切符をプれゼンと〜ッ!!w』
両手を元気よく掲げた少女はそう叫んだ。
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登場キャラは陸海家が中心。
ゲームマスターや、途中で出会うキャラクターは基本、オリジナルキャラ?
自己満作品、デスゲームが書きたかったんだ()
ゲームマスターに関してはこの作品の為だけに作った使い捨てキャラなんでお気になさらずに()
気分によっては途中から参加型にするかも?
枠とかは作るかもだけど、()
ということでゲームマスターの見た目だけ自分がイメージしやすいように作ったんで載せて終わりまーす
それでは
コメント
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えめっちゃおもろそう
キャラどストライク() 陸海家ってことはつまり明莉と陸海家ver.のわしの絡みが見れるということだなきっとそうだ( ᐛ )((
うおおおお!私たちやん!どうも葵のファンです 天羽いつ死ぬかな〜 次回楽しみにしてるね(◜ᴗ◝ )