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すぅすぅと寝息を立てるローの体を拭く。
(やらしいことしてるみたいだ)
ローのタトゥーだらけの体は、筋肉がちゃんとついているがめちゃくちゃ細い。キッドの体と比べるとキッドの半分ほどのウエストなのだ。
汗でびしょびしょな服を自分の服に着替えさせると、まるでローが自分のものになったみたいでキッドは照れた。
(これって今こいつ何しても気づかないんじゃ…?)
ちゅっ。
そう思ったキッドは思いきってローにキスをした。自分のリップがローの唇に着いたことにキッドは気づかなかった。ローの唇は以外にもプルプルだったらしい。そのため思いのほか、何してんだ俺、という気持ちになってすぐに自分の部屋を出たからだった。
キッドは熱に対して最低限の知識は持っているものの薬はどうすればいいなどは全く知らなかった。
そのためキラーに相談して薬を買いに出かけた。
その頃、ローはぴくりとまぶたを動かし起きてしまった。
「……んぅ…はぁ…あぁ、まだあいつの船か」
ローはまだ痛みが全身にある状態で起き上がった。気だるくて何もしたくないはずなのにじっとしてられなかったそうだ。
足を引きずるように壁にもたれてキッドの部屋を散策する。するとローは鏡の前で足を止めた。
「…なんだこれ、血か?」
キッドのリップの後に気づいてしまったのだ。だが、幸いリップだと気づいていなかった。
「…おいおいおい、これ俺の服じゃねぇ!下は履いてないし…」
その途端にローは、また足を引きずって部屋を出た。
(ユースタス屋はどこだ(‘-‘💢)くそっ体が重い)
(謎に寝ている時に優しくされた気がするが…あれはなんだったんだ?唇に何かが触れた気もするが…)
廊下を歩いて探しているとクルー達がざわついていく。まぁ船長の彼シャツ状態のローを見るとそうなるだろう。
「おい、ユースタス屋はどこだ?」
「えっと、お頭ならキラーさんと一緒にどこか出かけたぞ。」
「はぁ!?あいつ…」
くそっ、と言った瞬間ローの頭に強い痛みが走った。高熱の弱った体で無理したせいだ。
ローは床にうずくまった。
「…ゔぁあ…くそっ…ぐっ…」
「おいっ!大丈夫か?トラファルガー」
「…あ、あ。大、丈夫だっ…」
ーするとその時ー