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「あんたなんか、好きじゃないんだからね!
でも言うわよ。好きよ。これ、勘違いしないで。
嘘告白だから」
「はいはいわっかりましたー」
まぁ、そんなセリフを心の中で吐いて俺は黙秘していた。
慣れっこだ。こーゆーのは。
ここでふざけた切り返しをすれば、余計に陰キャだのなんだのと言われるからな。
「ねえ、これでいいでしょ。嘘告白終わりね」
「うんいいよ。うちらちゃんと罰ゲームを見届けたしね」
「おっけー。じゃあ行こうか。屋上寒いしね」
「邪魔よ、陰キャ。どきなさいっ」
どかん!!!と俺は押しのけられて、屋上の冷たい床に
尻もちをついた。