テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
櫻が鳴く頃に
50
13ed1
112
#カップヘッド
芝生の反逆者
892
#ブルアカ
13ed1
695
普段は上品で可憐な空気に満ちるトリニティも夏が近づき熱気が襲ってくる。その頃補修組は
コハル「あっつい…死んじゃうってばぁ…」
ヒフミ「まさかこんな日に限ってエアコンが壊れるなんて…先生もいませんし…アズサちゃん平気なんですか..?」
アズサ「これぐらいなら平気だ。それでもじめっとして気持ち悪い…」
ハナコ「皆さ〜ん、アイスを持ってきましたよ〜!」
コハル「ありがとハナコ…ぅー..ひんやりして美味しい。」
ヒフミ「食べ過ぎてお腹冷やさない様にして下さいね?」
ハナコ「それでは私は予定があるのでこれで失礼しますね?」
コハル「もう行くの?」
アズサ「また明日会おうハナコ。」
補修部屋を出て廊下に出るもやはり熱気をひしひしと感じる。
ハナコ「皆さんの分しかアイスの在庫がありませんでしたからね..何か面白い事はないでしょうか..?」
ハナコはいつも通りの妙案を思いつく。
ハナコ「先生は図書館付近にいると言っていましたね..ふふ..少し遊びに行ってみましょうか..♩」
ハナコは制服の下に水着を着込み先生をからかいに行く。
先生「外は暑いなぁ…図書館貸してくれてありがとねウイ…」
ウイ「先生のお気持ちも分かりますので…ん..?」
図書館の扉が開きトリニティのトラブルメーカー兼ウイの最も苦手な人物の一人であるハナコが入場する。
ハナコ「お邪魔しますね〜」
先生「!?」
ウイ「┌|∵|┘」
冷水をぶっかけたコンピューターの如くハニワの様な顔でウイは停止する。
ハナコ「あら…♡ウイさんも居たのですね?」
先生「ちょ、ちょっと待ってハナコ。何故に水着で来たの?ウイ固まっちゃったから一旦廊下で話そう?ね?」
停止するウイを尻目に二人は廊下に出る。
先生「それで..どうしたの、ハナコ?」
ハナコ「ふふふ…♡先生?今年の夏は特に日射がお盛んですよね?」
先生「含みのある言い方..そうだね?」
ハナコ「暑さを吹き飛ばす意味合いも兼ねて、私とデートに行きませんか?♪」
普段通りのからかいが先生に炸裂する。だが普段とは先生は違う様子だった。
先生「…..」
ハナコ(あら…?止まってしまいましたね…少しやり過ぎたでしょうか…)
先生は一息置いて、
先生「いいアイデアだと思うよハナコ!そうだね、早速時間が合うならそのデートに行こう!待ち遠しいね!」
ハナコ「..ふぇっ!?」
揶揄い目的だったのでまさか了承までされるとは思っていなかったハナコ。とは言え先生が本気なら断ることが出来ない。ハナコが次の言葉を出す前に先生が畳み掛ける。
先生「オススメのカフェがあってね〜、そこのパフェが絶品なんだ。一緒に行こうよ!何てったって…デート、何だろう?」
ハナコ「せ、先生…!?た、確かにそうですが…!」
先生「それとも…やっぱり私とでは嫌かな?」
普段なら呆れるか、少し動じる様子を見せていた為今回も同じように返してくると思っていたが、了承され、既に行くことがほぼ確定していた。
ハナコ「い、いえ…!早速行きましょうか?先生…私達の、愛を育むために、ね?」
先生「そうだね、早速行こうか!」
ハナコ「えぇ…!?」
追加で含みのある言葉を付け足してももう遅い。先生は無敵なのかハナコの言葉を全て真正面から受け止める。
ハナコ「で、デートとなれば先生の為に気を遣わなくてはなりませんから…着替えてきますね..?」
逃げるように自室に帰るハナコ。冷静に思考を重ねる。
ハナコ「な、何故今日はあそこまで積極的なのですか先生は….!嫌ではないですしむしろいい機会ですが….っ…!」
何やかんや言いつつも私服に着替えて、色々身だしなみを気にするハナコ。
ひとまず気持ちを切り替えて先生のところへ向かう。
ハナコ「お待たせしました..先生。」
先生「すごい似合ってるよハナコ!何でも着こなせるんだね?」
ハナコ「あ、ありがとうございます..//」
そのまま先生の言っていたカフェへ向かう。
先生「すみません..このパフェひとつ。」
店員「申し訳ありません、このカフェはカップル限定メニューでして…」
ハナコ「..えっ…?」
先生「大丈夫です、カップルなので!一つお願いします!」
ハナコ「先生…!?!」
何から何までやり過ぎな先生に顔が真っ赤になるハナコ。しばらくするとパフェが運ばれてくる。
先生「..ハナコ?どうしたの?食べようよ。」
ハナコ「…はい。」
その後も他愛無い話を笑顔でハナコに話す先生。ハナコはその間返事などはするものの黙っていた。
先生「..あ、食べ終わったね..そろそろ出ようか?」
ハナコ「分かりました..」
会計を済ませ店を出る。
先生「もう夕方かぁ…そうだ、ハナコ、最後にもうひとつ行きたいとこがあってさ。」
ハナコ「は、はい?」
先生「この時間帯だといい景色が見れる筈なんだけど..ハナコに見せたくてね?」
ハナコ「私にですか…!?」
先生「着いてきて。」
ハナコの手を優しく取りその場所まで向かう。数分歩き着いたその丘のベンチに座り、夕陽が沈み町を照らすその景色を目に焼き付ける。
先生「ちょうど見れたね。..それで、ハナコ。今日の事なんだけどさ?」
先生が突如空気を変えるように話し始める。
先生「ナギサ達からハナコについての話を出されてね…何でも行動が過激だとか。それで君を任されてね。普段からかってくる君でもここまですれば懲りるかな?っていう。カフェの店員さんもその協力者だったんだ。ビックリしたかな?」
突然のネタバラシに一気に肩が軽くなる。しかし先生は続けて
先生「頼まれたにしても…ごめんね、一日不快な思いをさせて。私もハナコの為とはいえここまでするのは気が迷ったんだけど…これ以上の接触はしないから..許してくれるかな?」
一日を通して先生の演技、という事はわかったが、先生が自分のせいで不快にさせたという誤解をハナコは晴らそうとする。それも少し怒って。
ハナコ「…それは何に対して許しを求めているのですか?先生。今日一日、本当に楽しかったです。あなたのお陰でもありあなたのせいでもあります。…不快になんてなっていませんよ?..でも今回はイタズラが過ぎます。..どう日常に戻れ、と言うのですか…?」
顔を赤くしながら普段とは違う冗談抜きに、真面目に先生に問うハナコ。
先生「えっ…?いやでも実際ハナコは嫌だったんじゃ」
ハナコ「そんな訳ありません!..先生は行動が軽はずみ過ぎます。私も今回は本当に心臓が持ちませんでしたから…」
ハナコ「一人の乙女を本気にさせた罪は重いですよ?先生♡」
先生「結局こうなっちゃうの….?」
先程までとは一変して立場が普段通りになる。
ハナコ「この際なので伝えますね?私はこれからも先生に愛を伝えますので…勿論ご返事頂けますよね?先生。」
どこか射止める目で伝えるハナコ。
先生「…当然責任は取るさ…そこに関しては…」
もはや諦めたように、またハナコのいきなりの問いに答える。先生は慣れない手つきでベンチでハナコを抱きしめる。しかしその抱擁には今までの関係とは違う、モヤっとした露が晴れる、純粋な愛が確かに見えた。
翌日からハナコは先生に対する揶揄いなどが明らかに少なくなり、トリニティでの噂も無くなっていった。
ティーパーティー、お茶部屋
ナギサ「お疲れ様でした先生…それにしても思いの外最近ハナコさんが大人しいのですが…一体どんな手を使ったのですか…?先生。」
先生「あっいやその…うん..まぁ色々ね..」
その方法を答えれる訳もない先生であった。
ハナコ「…ふふ♡」
コメント
3件
くーちゃん最近絶好調ね! それとヴァルキューレの皆様がお迎え来てるよ!
うわあ、夏の暑さでエアコンが壊れたトリニティ…ってところから始まるから、もう冒頭からハナコの揺れっぷりが楽しかったですね。普段はからかい上手なのに、先生が真正面からデートOKした瞬間の「ふぇっ!?」で一気に立場が逆転するのが好きです。カップル限定パフェの店員さんまでグルだったってオチもちゃんと伏線になってて、でもラストの「一人の乙女を本気にさせた罪は重いですよ♡」で締めるバランスが絶妙でした。次も楽しみにしてます!