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LUNA
96
#ハイキュー
もちもちうさぎ@限界生命
17,533
200♡ありがとうございます!!
本当に感謝です!
では続きどうぞ
あれから少しだけ私と国見の距離は変わった。
……いや。
変わった、と思う。
朝、教室で会えば目が合う。
廊下ですれ違えば、ほんの少し笑ってくれる。
放課後、一緒に帰ることも増えた。
だけど。
「付き合っているわけではない」
そこだけは、変わっていない。
だからこそ、最近は余計に気になってしまう。
国見が、他の女の子と話していると。
「……」
なんとなく、胸がざわつく。
今日も、クラスの女の子が国見の席まで来ていた。
「国見くん、このプリントってさ――」
「んー?」
いつも通りの、気の抜けた返事。
楽しそうに話しているわけじゃない。
それなのに。
(……なんで嫌なんだろ)
自分でもわかっている。
たぶん、嫉妬してる。
そう思った瞬間、急に恥ずかしくなって、私は目を逸らした。
⸻
「帰らないの?」
放課後。
教室を出ようとしていると、後ろから声がした。
振り返ると、国見が立っている。
「……帰る」
「じゃあ一緒に帰ろ」
「うん」
並んで歩く。
いつもなら自然に話せるのに、今日はなんとなく気まずい。
さっきのことが頭から離れない。
「……ねえ」
「ん?」
「今日、静かじゃない?」
「そうかな」
「そう」
国見がこちらを見る。
「なんかあった?」
「……何もないよ」
「ふーん」
しばらく歩いて。
駅へ向かう道で、国見が急に足を止めた。
「……さっきのこと?」
「え?」
「教室で」
心臓が跳ねる。
「別に……」
「嫉妬した?」
「っ……!」
図星だった。
「してない!」
「顔に出てる」
「出てない!」
「出てる」
国見が少し笑う。
悔しくて、俯く。
「……だって」
小さな声が漏れた。
「……国見が、他の子と楽しそうに話してるの、嫌だった」
言ってから、恥ずかしくなって顔を隠す。
「……ごめん」
すると。
「なんで謝るの」
「だって……」
「俺も嫌だし」
「……え?」
顔を上げる。
国見は少しだけ目を逸らしていた。
「俺も、君が他の男子と話してると嫌」
「……」
「だから、お互いさま」
そう言って、国見は私の手首を軽く掴む。
「……帰ろ」
「う、うん」
歩き出してからも、手首に残った感触が消えない。
そして。
少しだけ歩いたところで、国見の指が私の指先に触れた。
今度は、偶然じゃない。
そのまま、ゆっくり手を繋ぐ。
「……国見?」
「なに」
「手……」
「嫌?」
「……嫌じゃない」
「じゃあいいじゃん」
いつもの淡々とした声。
なのに。
繋いだ手だけは、離してくれなかった。
「……ねえ」
「ん?」
「私たちって、今……」
言葉にしようとした瞬間。
国見がこちらを見る。
「まだ、言わなくていいよ」
「……え?」
「俺も、もうちょっとこのままがいい」
そう言って。
国見は少しだけ笑った。
「……焦らなくても、逃げないから」
その言葉が。
何よりも嬉しかった。
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コメント
1件
うわあ、ついに手を繋いだ……! それも国見の方から触れてきて、「逃げないから」って。あの淡々とした口調で言われると、逆にすごく重みがあるなって思いました。「まだ言わなくていいよ」も、焦らせたくないって気遣いなのか、それとも自分がまだ怖いのか——どちらにせよ、距離の変わり方がすごくリアルで、胸がぎゅっとなりました。続き、めちゃくちゃ気になります……!