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カーテンから差し込む光で目が覚める。天井がいつもと違うことに一瞬戸惑って、すぐにdnさんと京都旅行に来ていたことを思い出した。上半身を起こして伸びをして隣のベッドを見ると、ベッドの上で土下座しているdnさんが目に飛び込んできて笑ってしまう。何してんだか。
「何してんのーおはようございます」
「おはよ…あの、昨日はご迷惑をおかけしまして」
「dnちゃん酔うとあんな感じになんのか、じゃっぴ達の言ってることよーく分かったわ。あんまたくさん飲まないようにしなさいよー」
「うぅ…」
すみません忘れてください…とますますベッドに頭をめり込ませるdnさんをとりあえず風呂に向かわせて俺は着替えることにした。俺もdnさんも幸いなことにあまり酒は残っておらず、それなら、と昨日ピックアップした朝食が美味しいと評判の店に予約を入れる。そうしてるうちに風呂から上がってほかほかなdnさんが戻ってきたからスマホを仕舞い込んだ。
「お待たせしました…」
「おかえりー。早速だけど朝食予約したから支度してくださーい」
「朝食?はぁい」
やったー、俺お腹すいたーと言って素直に準備をし始めるdnさんを確認してから、俺もチェックアウトの準備をして一緒に部屋を出る。dnさんの手を取り昨日みたいに繋ぐと彼は目をぱちぱちさせてからへにゃりと笑った。
「ウヘヘ…」
「えっ、何何何」
「何でもなーい」
すっかり上機嫌になったdnさんは俺の手を引いてフロントまでどんどん歩いていく。ふとホテルの外を見ると雲ひとつない晴天で今日も素晴らしい一日になりそうな予感がした。