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umaimon
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たーくん
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2✕✕✕年、人類は新たな進化を遂げて様々な「超能力」を物心ついた頃から持ち始める。その超能力を悪用する敵と、持っている超能力で長所を伸ばし自身の会社などを立ち上げる人々。
そして、「長夜 紡《ながよ つむぎ》」それが僕の名前だ。
僕が持っている超能力は『読心』。いわゆる人の心を読む超能力だ。
周りの人は「いいなぁ」「私もその能力が良かった」と、平然と言ってくる。
なぜそこまで自分の能力に不満があるのか、超能力の中には残酷な能力だっていくつもある。
…まぁ、この世界の話はここまでとしよう。
僕はこの春から高校一年生となり、「未来力創造高校」という超能力を持つ少年少女が通う高校に行くこととなる。
受験などはない。自分が持っている超能力をどうアレンジして使えるか、又はどのように活用できるのかで決まる。
そんな説明をしている内に、いつの間にか高校に着いたみたいだ。
「大きな校舎だなぁ。」
思わず関心の息が漏れる。
僕の横を、同じ新入生の生徒たちが次々と歩いていく。
「やばいやばい!」
そんな他の人たちの声が聞こえてくる。
僕はそんな生徒たちの慌てた様子に不思議を感じながら腕時計を確認してみると、もうすぐ入学式の時間だ。
「やばい!」
他の新入生と同じように、僕も走り出す。
息を切らせながら、なんとか無事に体育館内に入る。
用意されている椅子に腰を下ろし、一息つく。
「歓迎しよう、新入生たちよ!!」
マイクで大きくなった校長先生の声が体育館中に届く。
「校長、声が大きいですよ…!わざわざマイク渡してるんですから、声の音量は調整してくださいよ」
スーツを丁寧に着た他の教師たちが、校長先生にひっそりと言う。
それもそうだろう、体育館内に居る新入生全員が耳を両手で押さえる程なのだから。
(いかつい顔のわりには、元気そうな校長先生だなぁ…)
心の中で呟きながら、キラキラと輝く制服を整える。
入学式が終わり、校舎に入る。外から見た通り、校舎の中も広々としている。
ふと廊下の壁に視線を向けると、クラス名簿の一覧表が貼ってある。
(僕は1年4組か。良いクラスだと良いな。)
ドキドキとする胸を押さえ、1年4組の教室の中に入る。教室は鼓膜が破れるかと思うほどに大賑わいだ。
自分の名札が貼ってある席に座り、なんとなく右へ視線を向ける。
右の席へ視線を向けて視界に入ったのは、物凄いイケメンだ。
明らかにイケメンオーラが周りに漂っている。
「君、名前はなんていうの?」
突然そのイケメンに話しかけられ、思わずビクリと体が跳ねる。
「…えっと、僕に言っているんですか?」
僕が緊張しながら話すと、イケメンは爽やかな微笑みを浮かべる。
「そうだよ」
まさかのイケメンからの声がけに、僕はオロオロしながら答える。
「長夜 紡……です。」
僕の声が徐々に小さくなっていく。「女みたいな名前」と言われて、馬鹿にされると感じたからだ。
「紡くん?良い名前だね。」
思ってもいなかったイケメンの返答に、ポカンと口を開けて呆然とする。
「どうかしたの?」
イケメンの心配した口調に、ポカンと口を開けた表情からハッとした表情に切り替わる。
「いえ、なんでもないです!それよりも、君の名前はなんて言うんですか?」
僕の質問に、イケメンは再び微笑む。
「僕の名前は朝野 響《あさの ひびき》っていうんだ。超能力は治療と瞬間移動。後、タメ口で平気だよ。これから仲良くしようね。」
イケメン…いや、響くんの返答に肩の力が抜ける。
「うん、よろしくね。」
こんなに人から優しくしてもらえたのは、何年ぶりだろうか。
そんな会話が終わったと同時に、ガラッと教室の扉が開かれる。教卓の後ろに立ったのは、パーマがかった髪型に優しい顔立ちの教師だ。名前が書かれている名札を首からぶら下げている。
「今日から君たちの担任になる桜田 誠也です。僕が使う能力は主に念動力。これから1年間よろしくね。」
穏やかな音色の声でハキハキと話す桜田先生は、まるで未来を照らす光のように輝いている。
(優しい先生で良かったな…)
安堵しながら胸を撫で下ろす僕とは真逆に、他のクラスメイトのみんなはゼーゼーとしながら机にグッタリとしている。
グッタリするのは無理もないだろう、桜田先生が来る前までは教室で鬼ごっこをしていたのだから。
(まぁ、こんな広い教室で鬼ごっこをしたくなる気持ちも半分理解できるけど。)
机に肘をつき、頬杖をして左の窓から外の景色を眺める。
これから来る高校生活は、中学校の生活とどのように違うのか…。
コメント
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**みぅ🤍🥀** え、めっちゃ良かった…! 『読心』って超能力、傍から見たら便利そうだけど、本人にしかわからない苦しみがあるんだね。入学式で響くんに「良い名前だね」って言われたシーン、心がぎゅってなったよ…。 これから2人の距離がどう変わっていくのか、すごく気になる🌙 続き、ゆっくり読ませてもらいますね。