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お別れの真意に触れて

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お別れの真意に触れて

2 - 〜第2話〜救いたくて、救われたくて

♥

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2025年09月07日

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今回の主な登場人物


天馬司

神代類

天馬咲希

暁山瑞希

青柳冬弥

東雲彰人


ほぼ類司です…。



〜2話〜翌日、天馬家


咲「こっちです!」

僕は咲希さんに昨日、頼まれて今日振り子時計を見ることになった。

瑞「司先輩の部屋シンプルだね !」

彰「部屋…片付けてないんすか?」

咲「片付けたらお兄ちゃんが」

咲「いなくなる事を認めるみたいで… 」

すると咲希さんは少し悲しげ…というより寂しげな表情をした。

咲「ここです!振り子時計!」

急に咲希さんが立ち止まったと思えば、壁に飾ってある振り子時計を見せた。

一見に新しい物に見えるが、現代では振り子時計自体滅多に見かけないので、推測だけれど古い物だろう。

冬「いつから預かっているんですか?」

咲「えっと〜…半年前です!」

冬「半年前…」

類「早速だけど壊しても良いかな?」

咲「あ、はい!」

僕は、振り子時計の硝子の部分をバールで壊した。

彰「うわ怖…」

瑞「っわぁ〜…」

類「…、おや?」

手当り次第探っていると、紙と鍵を見つけた。

類「紙はともかく…鍵?」

瑞「…あ、そういえば」

瑞希は何か鍵に心当たりがあるような素振りを見せた。

瑞「司先輩の部屋に鍵が付いた箱が 」

瑞「置いてあったよ〜?」

冬「暁山、その話は本当か?」

瑞「本当だよ!勉強机の上に」

瑞「置いてあったんだも〜ん!」

類「確かめる価値はありそうだね」

彰「まずはその紙きれから…」

類「そうだね、じゃあ僕が読むよ♪」

類「…〇‪月‪✕‬日‬‪‪_」

『いつからか、██が見え█ように██た。これは█か、それとも██なのか、わからない、だが██が██のは確かだ_』

所々、塗りつぶされていてわからない…。

類「…そういう時のために」

類「ある道具があるんだよねぇ♪」

彰「うわ…」

そういって僕は、ある道具を出した。

類「これは掃除マシーンと言ってね」

類「古い紙を綺麗にしてくれるんだ♪」

瑞「司先輩が可哀想になってきた…」

僕はその掃除マシーンを使って、紙を新しくすることに成功した。

『いつからか、未来が見えるようになった。これは飴か、それとも罠なのか、わからない、だがオレが類を殺す事になるのは確かだ。』

瑞「え、何これ?」

彰「殺…?」

冬「司先輩が、?」

咲「お兄ちゃん………」

類「……箱の方も見に行こう」

僕達は、司くんの部屋に向かった。


ー司の部屋ー


瑞「あ、あったよ〜!」

冬「その鍵、箱の鍵穴と同じですね」

彰「良いから早く開けてくださいよ」

僕は、鍵を箱の鍵穴に刺し込み、捻る。

ガチャッ

咲「!、開いた!」

箱を開けると、細かく折り畳まれた紙と、

黄色と橙色のブレスレットが入っていた。

彰「ブレスレットと紙っすね」

咲「そうだね…」

冬「紙、見たらどうでしょうか」

類「そうだね」

そう言って僕は折り畳まれた紙を開いた。

『俺だと思って大事にするんだぞ!』

それだけ書いてあった。

類「…」

だが、僕はそれだけでも心が救われた気がした。いや、元々救われていたんだ。僕が気付いてないだけで、もうとっくに、君が…

瑞「ちょ、類、涙拭いて!」

類「…嗚呼」

瑞希がハンカチを差し出してきた。僕はそれを受け取り、涙を拭う。

彰「…なあ冬弥」

冬「…」

彰「司センパイは…」

彰「人を救う為に自分を犠牲に…」

彰「したのかも、な」

冬「…そうかもしれないな」

彰「でも…何も言わずに勝手に」

彰「行かれると、流石に……」

彰「…寂しいよな」

冬「……」

彰「…」


司《次回で最終話だな!》

司《短いかもしれないが》

司《オレ達は決して立ち止まらない》

司《是非とも見守っていてくれ!》

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