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ドライブ
~山道~
春先「…」←運転席
昴「……後ろに煽り運転の車がいるよな」←助手席
春先「嗚呼」
昴「どうする?」
春先「そりゃあ、穏便に
ガン!
ドン!
ドン!
ガン!
ガン!
ガン!
昴「ぶつかってきてる…」
春先「……最悪な気分だ…飛ばして良いか?」
昴「嗚呼」
春先「OK、サンキューな」
ギュルアァアアアア!
ギャイアアア!
昴「あの速度でちぎれない…」
春先「っはは、良いね…走り屋の時の血が騒ぐぜ…!」
昴「勘弁しろよ?事故って此処が墓場になるなんて厭なんでね」
春先「安心しろ」
ギャイアアア!
ガルゥアアアアア!
春先「…常に昔を走ってたあの頃みたいだ」
ギャイアアア!
昴「カーブだ」
ギャイアアア!
ギュルアァアァァアアア
ガチャン
ドン!ガシャン!
ガッ、ガン!ドゴン!
昴「おい見ろよ、ハンドルきりすぎて事故ってるぜ」
春先「らしいね」
ブゥウン
昴「なあ、春先」
春先「ん?」
昴「常に昔を走ってたあの頃みたいだってどう言う意味だ?」
春先「其の儘の意味だよ。今も心の底で走ってる。会話も身だしなみも、何もかもが変わった時代で、心の底だけは変わってない」
昴「…俺にはよく分かんねぇな」
春先「じゃあさっきの間は何だよ?」
昴「さあな?」
春先「嗚呼そういや、クレカって作ってんの?」
昴「厭、怠くてね」
春先「クレカ作れよ、時代に遅れてるぜ?」
昴「そうかもな」
春先「俺は常に進化し続ける時代に追いつきたい」
昴「っはは、良い台詞だ。御前らしい」
春先「ありがとよ」