テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
出ていく神楽ちゃんの背中を見れずに濡れた
メガネをふく。
神楽ちゃんの気持ちくらい、僕も分かるけど。
でも、現実はこうだ。
「なんで……上手くいかないかな。」
僕は思い出したように歩き出す。
そうだ、姉上の様子見に行かなきゃ。
「姉上。来ましたよ。」
「あら、新ちゃん?来てくれたのね」
「…はい。」
「今日は神楽ちゃんいないの?」
「…。」
「銀さんは…今日もいないのね。」
「…はい。」
僕は姉上の髪を櫛で梳く。
茶色かった髪は少し白くなってる。
そんな歳でもないのに。
医者が言うには今江戸で急激に広まったウイル
スの、「白詛」らしい。
あともっても4年だそうだ。
「ありがとう、新ちゃん。」
「いえ。早く治ると良いですね。」
「ええ。早く病気治して、また万事屋3人揃った姿、見たいなぁ。」
「……きっと見れますよ。」
神楽ちゃんは、今でもいないはずの銀さんを探
してるのかな。
そう思うと溜息が出た。
コメント
1件
この第4話、じわじわと切なさが染みてくる回でしたね…。姉上の「万事屋3人揃った姿見たい」って台詞にグッときました。僕も神楽ちゃんの気持ち分かるけど現実はそうじゃないっていう葛藤、すごくリアルで苦しかったです。白詛っていう病の設定も、この世界観に合ってて気になります!
𝓡𝒖𝓷𝐚🎧🌀