先生だ。間違いない。けど、こんな所にいるはずがない…こんな所がどこかもわからんが。
「先生、何してるんですか。」
先生はこちらに目を向け立ち止まった。
「……。」
先生は無視して足元をに目を落とした。
「あーそーですか。先生もこの世界に絶望してしまったんだね。だから少女に卑猥なことなんてしちゃったんでしょ。それで逃げてきたの?理性も性欲もろくに保てないなんて、あーあ。先生は宇宙一つまらない人間だね。その顔が物語ってるよ。」
「……。」
「……何とか言えよ、おい。」
先生は何も言わない。ただ下を見つめるだけ。
「なんで何も言わないの?気にならないの?なんで私がここにいるかとか。ねえ。先生は本当は卑猥なことなんてしてないんでしょ?それで逃げたとか?ねえ。私は気になるよ、なんで先生こんなとこいるんだよ。」
先生は希望も光もないような目で下を向いたまま口を開いた。
「知恵、俺と、一緒に、行こう。お前なら分かるだろ。この世界はもう終わりなんだよ。俺は悪くない。悪いのはこの世の中なんだ。ここで会えたのも、何かの運なんだよ。なぁ、」
何言ってるかよく分からないけど何となく同じ気持ちだと思った。なにより1人はなんだかんだ心細いし、ついて行くことにした。
「うん。わかった。」
辺りが暗くなっていく中、私と先生は死に場所を探して歩いた。(知らんけど。)
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