本作品は実在の人物等となんの関係もありません。nmmnの単語が分からないならば直ぐにプラウザバックお願い申し上げます。また、この作品は二次創作、BL等に値します。御理解の程よろしくお願いします。また、タグにもある通りこの作品はknmc総受けな為地雷ならばすぐに違う作品を見ることを推奨します。今回の作品は “kzmc(kzty)“の表現が含まれます。それを理解している方のみ先へお進み下さい。
※登場人物等の配信やボイスを全て追えている訳では無いので多少口調が違うと思いますが優しい目で見て頂けると幸いです。
高校2年生という若さで生徒会長を務めている剣持刀也は今日も書類と睨めっこをしていた。パラパラと捲っていくと、とある不良男子生徒の書類が。そのとある不良男子生徒とは1年生の”葛葉”だ。葛葉の詳細は以下の通り。授業にはほぼ不参加で学校行事も稀に来ない。おまけに授業に参加していると思ったら何時も睡眠をしている。人に暴力を振るっている所は今の所見た事は無いが何時か振るうかもしれない。そんな事をしてしまうと葛葉は如何なる処分を受けるかもしれない。それは学校の風紀を乱す事であるし、生徒会長の剣持には考え難い問題であった。
「うーん…どうしよう」
「そんなこと、生徒にやらせるって先ず可笑しくない?」
「わぁぁあ!びっくりしたぁ」
「あはは、声でか」
彼の名前は”叶”副生徒会長だ。彼は信頼が厚く男子女子構わずとても人気を誇っている。剣持もそれなりに尊敬している存在で仲も良い。女子達の中では生徒会長組と言うファンクラブを結成している程。剣持と叶が喋りながら廊下を歩くだけでもう大騒ぎなのだ。
「叶くん今日はここに来ないつもりじゃなかったっけ?」
「うん。そのつもりだったけどもちさんずっと書類と睨めっこしてたから心配で来ちゃった」
「御免、これからは気をつけるよ。取り敢えず今日はこの書類だけ書いたら帰ろうかな」
「僕も手伝おうか?」
「うん、よろしく。僕だけじゃどうにも出来そうにないや」
「はーい」
叶は微笑みながらそう言えば1冊のファイルを手に取り、今日の授業内容等をまとめていく。剣持はと言うと先程の不良男子生徒、曰く葛葉のことをまとめていた。まとめると言っても【葛葉をどうすれば授業に参加させられるか】等のものだった。先程叶が言った通りこれを生徒会長に任せるのもどうかと思うが任されたからにはその仕事をこなす。それが生徒会長達の役目だ。だからこそ生徒会長達は素直にその仕事をこなし続けている。だが今回はかなりの難問らしく流石の剣持も手を焼いていた。取り敢えず葛葉と会話をしてどうにか授業を受けてもらうよう説得するしかない、そう考えた剣持は即座にシャープペンシルを動かす。忘れないうちに書いておくのがコツだ。
「叶くん、僕は終わったよ。叶くんはどうですか?」
「僕も終わったよ〜。」
「なら良かったです。帰りましょう」
「はーい!」
剣持と叶は門を潜り抜けるとお互いの家の方向に帰っていく。幸い、駅は同じな為何時も一緒に帰っている。軽い雑談を挟みながら駅に着くと同じ電車に乗る。電車は軽く揺れながら動いていく。それが居心地良く剣持は瞼を閉じると眠りについた。
肩をトントン、と叩かれ瞼を開けるとそこには叶の姿があった。どうやら次の駅で降りるようだ。剣持と叶は次の駅に着くと電車を降りた。そこからは家が真逆方向な為手を振って解散した。解散してから10分程歩くと自分の家が見えてくる。剣持は鞄から鍵を取り出すと鍵穴に鍵を通す。ガチャリ、という音が聞こえると剣持は鍵穴から鍵を外し扉を引く。
「ただいま」
勿論返事はない。これは一人暮らしをしているからとかではなく家族全員が買い出しへ行ったり友達と遊びに行ったりしているから居ないだけである。剣持はぎしぎしと軋む階段を登り自分の部屋の扉を開ける。そこにダイブをすると葛葉の事を考える。どう声をかけるか、説得はどうしようとかそういう思想がぐるぐると頭をかけ巡らせていた。
時刻は昼の12:22。お昼ご飯を食べる時間だ。剣持は同じクラスでありそこそこ仲の良い”不破湊”と一緒に昼飯を食べていた。
「もちさん、今日隈凄いっすよ。どうしたんすか」
「いや、別に大したことでは無いんだけどね。僕、一応生徒会長という立場でまぁ、仕事があるんですね。それが葛葉くんの事で……」
「あ〜。何となくわかったっす。生徒会長も大変ですね〜」
「そうなんですよー!しかも今日葛葉くんとお話しないと行けないし。」
「うわあ、頑張ってくださいとしか言いようがないっす」
「んふ。頑張ります」
「応援してるっすよ!」
昼食を食べ終えると剣持は早速1ー1へ向かっていく。そして廊下に戯れている女子生徒に適当に話しかけた。
「あの…」
「はいッ!」
「葛葉くんっていますか?」
「あーいます!呼んできますね!」
「有難う御座います。」
彼女は教室に入っていくと葛葉を呼びに行く。思ったよりも来るのが早くてびっくりだ。
「……なんスか」
「葛葉くん、今から生徒会室来てくれない?」
「まぁ、はい。いいっすよ」
「有難う。じゃあ僕に着いてきてくれるかな?」
「はい、」
葛葉は剣持の背中を辿っていくように着いてきている。まるでヒナが初めて親を見つけた時のようだ。
「はい、ここだよ。入って」
「うっす。」
ガラガラ、と扉の開く音が聞こえる。聞き慣れている音だ。
「今日、どうして葛葉くんを呼出したかわかる?」
「……わかんないっす。」
「君、まともに授業受けてないだろ。」
「あーー。その事っすか。別に授業受けなくても良くないっすか。その分俺が後悔するだけだし」
「それはそうだけど、今の状態だったら不味いよ?」
「えぇ?」
「今の状態が続くのであれば此方も下すべき処分を行う。それは、退学にもなりゆる事なんだ」
ここまで言えば流石の葛葉でも落ちてくれるだろう。と言う剣持の考えは甘すぎるに過ぎなかった。
「別に、退学してもいいけど」
「は?お前、親御さんを傷つけることになるんだぞ」
「俺学校行きたいなんて親に言ってねーし」
「はぁ…。どうしたら葛葉くんは毎日授業を受けてくれる?」
「何かしらの御褒美があればまあ受けないことは無いっすけど」
「わかった」
「え?」
「僕に何が出来るかは分からないけど、僕に出来ることならば何でも協力する。さぁ、何でも言ってこいよ」
___…じゃあ、俺のモノになってくれますか?
to be continued…
▸▸▸♡2500
【追記】
2024年10月5日 1部修正致しました
2024年10月19日 1部修正致しました
コメント
12件
ありがとうございます…
最高すぎます!!フォロー失礼します!!