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「 夏 の果 」
もとぱ (いじめ 、 性的発言 有
若井side
初めて会った日は とてつもなく暑い夏 の夜だった 。
勉強の 息抜きに 神社へ行くと 、 傷だらけだけど、どこか綺麗な人を見つけたから 、声をかけた 。
別 の言い方をすると 、一目惚れ ?
「 ねぇ 、 君! 」
「 … ? 、 僕 ですか、? 」
鳥居の横のベンチに腰掛けて 、 今にも消えてしまいそうな 雰囲気の 君が 、 何故か 、 愛おしく見えてしまった 。
「何してるのー ? こんなところで 」
「 ん〜ッ 、 追い出されちゃったから 、 ここに来た 、て感じ かなぁ …笑 」
追い出されて 、 恐らく暴力等 もだろう 、 そんな事されても 能天気に 笑っている君が 不気味で 、 不思議 で仕方がなかった 。
あの頃の 俺には 、 君が心から 笑っていると 勘違いしていたみたい 。
「 … そっか 、 でも 、 どうしてここなの ? 」
「 僕も わかんないんだぁ …笑 適当に歩いてたら 、 ここに着いた みたいな 、 ? 」
「 へー … そっか 、 」
その話を聞いた後 少しの時間 沈黙が続いた 。
この瞬間 の君の横顔に 俺は 何を考えたのか 、 綺麗だな と思ってしまった 。
「 ねぇ 、 君の名前は ? 」
「 僕 ? 大森元貴 、 名前聞かれたのなんて久しぶりだな … 君は 、 ? 」
「 俺は 若井滉斗 、 若井でも 滉斗でも 好きな方で呼んで 。」
「 ん〜… じゃあ 、若井 ! 」
ニコニコと微笑む 彼の顔には 、 大きな痣や 大量のカットバン 耳に貼られているガーゼには 、 血が滲んでいた 。
今は夏だが夜のため 、 少し肌寒く感じるため 、 彼は灰色のカーディガン を着ていた 。
少し透けて見える彼の腕には 、 大きな 傷 、 関節から 下に大きく巻かれた包帯 自分で付けたであろう赤い線が 沢山あった 。
しばらく 傷を 眺めていると 、 ごめんこんな傷見たくないよね 。
と彼は 自分の腕を抱えた 。
「 いや… 全然 見苦しくはないけど 、 痛くないの ? 」
「 ん~ッ 、もう慣れちゃった …笑 」
「 そっ… か 、 」
俺は そっか 、 としか言えなかった 。
下手に口を出しても 、 彼のためには 1ミリもならないと考えてしまっていた 。
もっと何か話していたら 、 変わっていたのかな … 。
「 ねぇ 、 明日またここで会わない … ? 」
「 …笑 いいよ。 」
彼は笑っているが 、 俺には辛そうに見えた 。
明日 ここで会って 、 話を聞きたがら ラムネでも飲もうかと思った 。
「 それにしても 、 僕なんかに声掛けるなんて 若井くんって 、 変な人なんだね …笑 」
「 そうかな …? 普通に仲良くなりたかったから 声掛けただけだよ 笑 」
「 そっか …笑 ならいいや~ 」
「 ならってなんだよ 笑 なんだと思ったんだよ笑 」
「 ん~ 、 体目当て ? かな 」
「 なんだよ笑 体目当てって そんな事してくるやつ居たの ? 」
彼は少しバツが悪そうに 俯いた 。
そして小さな声で語り始めた 。
「 いたよ …笑 少し前にね 。 」
「 これまで声を掛けてきた人達殆ど そうだったし …笑 」
そっか 、 としか声をかけられない俺に罪悪感を抱いた 。
その時俺がいれば 救えていたかな …
そんな事を考えていると 、 君はこう言った 。
「 何考えてるの ? やっぱり若井くんも… ?笑 」
「 そんなんじゃないよ。 ほんとだから 」
「 … そっか 。 良かった …笑 」
この時 、 もっとちゃんと考えて 君の気持ちを分かろうとしていたら 。
なにか変わっていたかな ___ 。
#1 「 出会い 」
ダァァァ 、 ノベルって難しい …書きたいように書けない…(泣)
前のアカウントの書き方とあんまり変わってなくて泣けますね… 。
コメント
2件
いつも良いお話をありがとうございます* 今回のお話もとても好きです💗 これからも応援しています! 頑張ってください💪🔥