テラーノベル
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僕は色んな記憶から大切な記憶を見つけだす。晴くんとの大切な記憶。絶対に忘れやしない。
「やっと思い出してくれた?晴くん」
「うん…ごめん、ごめんね、こんな大事な事、忘れてて… 」
「ホントだよ、バカッ!」
「あれ?刀也くん泣いて… 」
「泣いてない…!…ぐすっ」
クソッ、晴くんの前でこんな姿見せたくないのに…!
「あ、…ハヤトだ 」
「え?」
「お待たせしました〜!晴…って、なんで泣いてるんです!? 」
身長高めの茶髪男子が話しかけてくる。属性は真面目系というところだろうか。
その隣にはもう一人、身長は僕と同じくらいで、ピアスバチバチのチャラそうな男子。
「ほんまやぁ〜、めっちゃ泣いとる」
「誰です!?晴を泣かせたのは!!」
「今すぐそやつを原型が留まらないような容姿に…! 」
「落ち着いて…!ハヤト…」
「… はッ…!す、すみません…!」
そう言ってハヤトと呼ばれる茶髪男子は我に返る。
「申し遅れました。貴方が剣持さんですね?私、加賀美ハヤトと申します」
高校男子とは思えないほど大人っぽく、上品そうな人だった。正直、ちょっと見惚れた。
「俺も名乗っとくわ〜。俺は不破湊な」
うん、見た目も声も雰囲気もチャラい。偏見だけど、女子にものすごくモテてそう。
「突然ですが、剣持さん!晴と仲良くして下さり、ありがとうございます!」
え、すっごい保護者みたいな感じじゃん。そんなに晴くんと仲良いの?ちゃっかり晴くんの事呼び捨てだし。…なんかちょっと、モヤモヤする。
「あ、そうそう!俺も幼馴染くんに友達できてたみたいでビビったわ〜」
「え…なんで僕の事知って…? 」
「あ〜、ハヤトから話聞いとってん」
「え!」
「中学ん時から」
「えぇ!?」
「すみません…!晴の将来の事が不安で…ついつい話してしまっていたんです… 」
「ハヤト…?」
「す、すみません…」
……いや、僕めっちゃ置いてけぼりなんですけど?僕いない方がいいかな??てか圧かけてる晴くん可愛い!
「で!本題に戻ります!」
「なぜ晴と剣持さんは仲良くなったんですか?」
加賀美さんが目を輝かせて言った。僕が晴くんと仲良くするのが相当嬉しいようだ。
「確かに、俺も気になる!」
「えっと… 」
「実は元々仲良かったり良くなかったり?」
「(えっ、言っちゃうの!?)」
晴くんが目で話しかけてきた。
もちろん、言うよ、晴くん。ここで僕たちの仲の良さを見せつける為にね。
僕も目で返事をしてみる。が、晴くんには伝わらなかったようだ…。すごくあたふたしている。
「え〜!二人ってどこで出会ったん!?」
「わ、私も気になります!」
「えっとねぇ〜… 」
晴くんが震えてる。そんなに故郷がバレるのが嫌?
あまりにも晴くんが可哀想に見えてきた。
だから、
「まだ、秘密かな」
「えぇ〜、つまんないの〜。幼馴染くんも教えてやぁ」
「ぜ、絶対に嫌です!!」
「もー、ケチ!」
「まあまあ、事情があるかもしれませんから」
「確かにせやな」
「気が向いたら教えるよ」
ホントに気が向いたらね。
「こらー、そろそろ下校時間過ぎちゃうよー」
担任の叶先生が話しかけてくる。
「あっ、ホントだ」
「ぼちぼち帰りなよ?」
「はい!」「ういー」
「気をつけて帰ってねー」
「はい!ありがとうございます」
ーーー
慣れない電車の中、慣れない大人数で、僕は家に向かっている。
今日の驚きは、今一緒にいる人達の家がとても近い事。ハヤトの他にも友達がいた事。刀也くんと親友だった事。意外と人と喋れた事。
今日は盛りだくさんすぎて疲れた。でも、楽しかった。前よりも学校生活が楽しくなると思った。これはただの僕の勘。
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投稿遅くなってすみません